海が子供だった昭和の時代に「水を買う」なんて想像も出来なかった。
普通に水道の水を飲んでいたのに、いつから買うことに抵抗がなくなったのだろう?
23年前、東京で飲食店を始めることになった。
その時に出会ったのが、麦飯石。
飲食店で大切なのは、美味しい水。
外食をした時に、美味しい水が出てくるお店は料理も美味しいことが多い。
出汁を取るのにも美味しいお茶を淹れる時も、美味しい水は欠かせない。
お店を作るとき、あまり予算がなかったが美味しい水は妥協できなかった。
調べに調べて麦飯石にたどり着いた。
この石はたくさんのミネラルが含まれていて、しかも水質調整やカルキを分解してくれ、浄水器のフィルターの原料になっている。
大昔は薬石と呼ばれていたそうだ。
この石の効果は半永久的とも2ヶ月ほどとも言われていて、本当のところはわからないが、ずっと使い続けている。
お店で使っていいた時は、大きな寸胴に敷き詰めてその水を沸かして、飲料水、お茶、出汁、料理、すべて使っていた。
今では家庭用の7ℓほどの水タンクの中にいれて料理用、2ℓの容器に入れて飲料水として冷蔵庫に入れている。
麦飯石は多孔性で吸着作用やイオン交換作用が強く働くとも言われている。
メンテナンスとして1ヶ月に1度、10分くらい煮沸をして太陽の下に1時間ほど干している。
これで半永久的に使えるような気がしている。
ミネラルが放出するので、石はどんどん小さくなる。
小さくなったら買い足しをして、お店を経営していた10年間使い続けていた。
アメリカに移住をしてきてからはしばらくは、ミネラルウォーターを買っていたが、5年前に今の場所に引っ越してきてからまた麦飯石を愛用している。
重たい水を買う必要もなく、肉体的にも経済的にも優しい。
1ヶ月に1度のメンテナンスをすることによって、石に対しての愛着も出てくる。
海の美味しい水の基準は、常温で飲んで美味しいこと。
麦飯石で作った水は、常温で飲んでも美味しい!!