「血糖値を下げるぞ!」大作戦 Part1 食生活の改善

夫の空の血糖値が高い。

それは4年前から分かっていた。

放っておいたつもりはなく、玄米菜食を中心に健康的な食事を提供しているつもりだった・・・

しかしいくら玄米菜食をしていても、炭水化物(玄米+麺類)の量が多すぎた。

そして食べる量もアラフィフ夫婦のわりに、若い学生並に食べていた。

農林水産省のサイトで日本人の1年間のお米の消費量を調べてみた。

1962年度がピークで一人当たり約113Kg。

2018年度は約53Kgに減少しているとのこと。

私たちが消費していた玄米は3ヶ月で50パウンド(約25Kg)、1年間で約200Kg。

一人当たりでは、現在の日本人の倍。そんなにびっくりする量ではない。

でも私たちはその量を1食で食べていたのだ。

しかも週2回は玄米+麺類という炭水化物中心の食生活だった。

「玄米を食べているから大丈夫」

「1日1食だから食べ過ぎていることはない」

こんな過信から、勝手に血糖値もコントロールされているのでは・・・と思ってしまっていた。

実際に4年前の空の体調は最悪だった。

今はほとんど高血糖による体調の悪さを感じていなかったからだ。

しかし4年前と同じ「目」が血糖値の高さを教えてくれた。

飛行機を乗るのを再開させる為に受けた身体検査で、今は大丈夫だが将来的には目の検査をした方が良いと言われたのが始まりだった。

失明をする前で良かった〜

このタイミングでフライトを再開し、このタイミングで高血糖の危険を再認識し、このタイミングで生活を変えられて本当に良かった。

食生活は海の担当。

最初は大変かな?と思っていたが、今の食のスタイルを結構楽しんでいる。

家で懐石料理スタイル

「旬の食材を使う」

「素材の持ち味を活かす」

「心配りをもっておもてなしをする」

という懐石料理の三大原則に従い、一汁三菜を基本とする。

最初から懐石料理を意識して始めたわけではまったくない。

始めてみたら「あら不思議」やっていることは懐石料理だった。

まずは先付け

血糖値を急激に上げないように緑の野菜からスタート。

ブロッコリーやケール、そして海が働いている畑からもらえる豆苗など、なるべく味付けを薄くして最初の1品目。

ゆっくりよく噛んで食べると、野菜の甘みをしっかりと感じる。

2品目は野菜のオーブン焼き

人参、今が旬のカブ、そしてマッシュルームなどを塩・胡椒とガーリックオイルで焼いたもの。

なるべく火を通し過ぎないように、ちょっと固めに歯ごたえがあるくらい。塩・胡椒も少なめで野菜の味を活かす。

残った後は冷蔵庫に入れておいて、次の日はサラダ感覚で食べられる。

お椀

味噌汁。

野菜や豆腐は大きめに切ることによってお腹にたまるように工夫。

ちょっと切り方を変えるだけで、お味噌汁でも一品としての存在感が出る。

焼き物

本当はここで美味しい魚の焼いたものを出したいところだが、日本のように美味しくて安い魚は手に入らない。

ここでは野菜と豆腐でメイン。

豆腐は厚揚げを使うことが多くなった。

厚揚げは炒めものにも煮物にも使い勝手が良い。

キャベツと厚揚げの炒めや、厚揚げと大根の煮物などなど・・・

豆腐ステーキや白菜と豆腐の中華煮込みなど、お腹に優しくしかもお腹が膨れる物を作っている。

最後に玄米

やはり最後に玄米を食べないと元気が出ない。

今まではどんぶり1杯くらいは食べていたが、今はお茶碗に軽く1杯程度で大満足だ。

玄米のお供は、手作り納豆や手作りふりかけ。

出汁をとった昆布を冷凍ストックしておいて、ふりかけを作っておく。

 

いろいろなメニューを・・・と考えると大変だが、ファーマーズマーケットで買った野菜(旬のもの)を使うというシンプルな考えで、繰り返し同じメニューになっても気にしない。

毎日メニューを書き出しているので、ローテーションにすると逆にメニューを考える手間も減るし、買う材料も抑えられる。

今までは玄米のお供としておかずを作っていたので、味付けはちょっと濃いめだった。

薄味でつくるおかずは野菜の甘みがしっかり分かりお腹にも優しく、幸せ感が倍増している。

「美味しい、幸せ」

気が付いてみると、こんな言葉が自然に出てくる。

食生活を変えて気がついたのが、懐石料理の三大原則に従っていたことだ。

旬の食材をファーマーズマーケットで買い、薄味で食材を活かし、空の血糖値が下がりますように・・・とおもてなし。

そして一汁三菜になっていた。

素晴らしい

自画自賛している。

空の血糖値もどんどん下がってきている。

1日1食

だいたいの専門家は1日3食きちんと食べましょうと言っている。

1日3食をすべて懐石料理スタイルで食事が出来れば最高なのかもしれないが、1日のスケジュールが全く違う海と空の生活スタイルだと無理だ。

食事をすれば血糖値はかならず上がる。

だから「何を食べるのか」がとても大事になってくる。

自分たちの生活スタイルと、4年前に成功した人体実験の体験で1日1食の食事スタイルを貫くことにした。

人体実験大成功!!1日1食のススメ Part 1 - アラフィフ夫婦の暴走?爆走Life in アメリカ

人体実験大成功!!1日1食のススメ Part 2 - アラフィフ夫婦の暴走?爆走Life in アメリカ

血糖値をコントロールしていくのには続けられる食生活をしていかなくては意味がない。

1日1食を懐石料理スタイルでしっかり楽しみながら満足する食事をして、お腹が空いたら軽くナッツや作り置きしている野菜のオーブン焼きなどで間食をすることにしている。

フライトディスパッチャーという空の仕事は、1日10時間休憩はない。

コンピューターの前で、天候のチェック、飛行ルートのチェックをしなくてはいけないので、トイレに行く以外は自由時間はない。

そんな環境なので食生活を変える前は、特大おにぎりとフルーツを持って行っていた。

血糖値の高い人の2食目(2食目という感覚ではなくおやつだった)が炭水化物とフルーツ(果糖摂取)はいけなかった気がする。

今はミックスナッツとマグネシウムが多いパンプキンシードが間食だ。

しっかりと味わって食べると、かなり満腹感はある。

血糖値コントロールがしっかり出来て、1ヶ月正常値を維持できるようになったら、1週間に1度くらいはご褒美があってもいいかな?なんて話している。

ご褒美は何になるのか・・・

 

自分で言うのもなんだが、海はどんな事でも楽しめる才能がある気がする。

特に危機に陥った時「楽しまなくちゃ」という思いが強くなる。

空の体は危機状態だった。

今の状態に気がつかず、今までの生活を続けていたら失明していたかもしれない。

血糖値をコントロールしていくのは一時的なことではなく、これからずっと続けていかなくてはならないこと。

楽しみながらやっていかないと続かない。

懐石料理スタイルにしてから、料理をするのも食べるのも前より数段に楽しく幸せを感じている。

アラフィフ夫婦、もっと健康に!!