「血糖値を下げるぞ!」大作戦 Part3   1日1食の落とし穴

夫の空は高血糖である。でも私たち夫婦は糖尿病とは呼ばない。

私たちの糖尿病の定義は「薬を飲まないと血糖値をコントロールできない」状態を糖尿病と呼ぶことにしているからだ。

自分の力で正常値まで落として、その数値を一生続けることを目標に今回のプロジェクトは始まった。

4年前に病院へ行き「高血糖」という現実を突きつけられた。

その時は1ヶ月で正常値に戻した。

その体験から、高血糖をちょっと甘くみていたかもしれない。

私たちはその時「血糖値スパイク」という言葉を知らなかった。

空腹時は正常値

「血糖値を下げるプロジェクト」を始めてから3週間が経過した。

血糖値測定器も購入して、定期的に血糖値を測っている。

食事のスタイルを変え、運動を始め、4年前は500あった空腹時の血糖値は正常値に戻った。

1回目の測定では105。

2回目107、3回目91、素晴らしい数値だ。

でも残念なことに、食後の血糖値は高いまま。

この3週間で1回だけ食後1時間で200を切ったことがあったが、1時間後も2時間後も300に近い数値である。

野菜→味噌汁→野菜のメイン→玄米

食べる順序を変え、玄米の量も減っているのに、食後の血糖値が上がりすぎる原因を考えてみた。

血糖値スパイク

血糖値スパイクというのは、食後の短時間に血糖値が急上昇することを言うらしい。

目指す正常値は食後2時間で140以下。

2時間経っても300近い数値の原因は、1日1食の食事の仕方かもしれないと仮定してみた。

1回の食事だと、ついつい食べ過ぎてしまっているのかもしれない。

1日1食健康法は、健康な人のための健康法かもしれないと考えを改める。

朝スープ

空腹の状態で食事をすることを避けるために、朝スープを取ることにした。

玉ねぎスープ。

玉ねぎは血糖値を下げるのにとても良い野菜、しかも空はスープの中に入っている玉ねぎが大好きだ。

「お味噌汁の具は何がいい?」と聞くと、必ず「玉ねぎ」という答えが帰ってくる。

毎日スープの具を考えるのは大変なので、毎朝玉ねぎスープを飲んでもらうことにした。

昆布や鰹節など出汁の材料が手に入りにくいので、玉ねぎの甘さで勝負。

たっぷり飲んでも大丈夫なように、味付けは塩とほんの少しのお醤油と隠し味に生姜のスライスを数枚で超薄味。

前の晩に玉ねぎを弱火でゆっくり炒めておき、初日の今朝は人参とキャベツも入れた。

「美味しい!!」

自分で作っておいて何だが、朝から笑顔が出た。

これなら毎朝飲んでも、たっぷり飲んでも大丈夫だろう。

ライフスタイル病

最近は糖尿病のことをライフスタイル病と呼ぶらしい。

高血糖を治すには、まずはライフスタイルを見直すことが大切なのは分かっているが、自分たちの生活スタイルに合わせた食生活、運動生活を作っていくことが大切だと思う。

多くのお医者さんや栄養士さんは「きちんと3食規則正しく食べること、毎日20〜30分の運動が大切だ」と言う。

海が専業主婦で、空も9〜5時で残業のないサラリーマンっだったら、ある程度は規則正しく1日3食の食生活が成り立つかもしれない。

空のフライトディスパッチャーという仕事、しかもナイトシフト、海は朝7時から畑の仕事。

2人の生活は真逆だ。

一緒に食事が出来るのが、週に2、3日程度。

生活スタイルが違うので、ランチが唯一の共有できる時間だ。

だから1日1食を丁寧に食事をすることを基本に食生活を考え、空の仕事とフライトスクールに通いながら出来る運動の時間を確保する。

お互いの生活の負担にならないように、楽しみながら長く続けられることを見つけていくことが、血糖値を下げるプロジェクト成功の鍵になる。

 

溢れている情報に流されず、自分たちのスタイルを築き、試行錯誤しながら空の体に合った方法をみつける。

これを楽しみの1つにしていこう!!