「甘いものは好きじゃない」本当に〜???

姉とは性格も好みも生き方も全く違う。

大人になってから仲良くなったが、子供のころは5歳離れた姉のことは好きではなかった。

海はいつも姉の使いっぱだったからだ。

「あれ持ってきて」

家では姉の子分のように、姉の言うことを聞いていた。

好きな食べ物も全く違う。

海が好きな、フルーツ、チョコレートなど姉は好きじゃない。

お互いにアラフィフになり、健康のことについて話すことが多くなってきた。

「ちょっと血糖値が高くなってきたんだよね。甘いもは好きじゃないから、ぜんぜん食べてないのに、炭水化物が多すぎるのかな?」

姉はラーメンが大好物。

母の介護生活が始まる前は、ラーメンの食べ歩きをするために全国を旅していた。

体が大きい姉は、食べる量も半端ない。

海は1日1食なので、1食だけなら姉と同じ量を食べるが、3食食べている姉の食事の量は、高校生の男子並みだ。

「甘いものは好きじゃないから、全然食べてない」

これはほとんど口癖になっている気がする。

でも姉のFBの投稿を見ると、アイスクリーム、ケーキなどがよくアップされている。

姉から言わせれば、母のために買っているということになる。

もちろん、毎日食べているわけではないが、ぜんぜん食べてなくはない。

週に一度は食べている。

日本には食べ物が溢れている。

3年前に日本に旅行に行ったアメリカ人の職場の同僚が、

「日本はどこに行っても食べ物だらけだった。ジョークで、『トイレにも食べ物があった』とよく友達に話している」と言っていた。

日本にいると、無意識に食べている可能性がある。

自分で作らなくても、コンビニに行けばなんでもある。

 

いつも姉に「甘いものは本当に好きじゃないの?」と突っ込みたいが、くだらないことで言い合いをしたくないので、いつも黙っている。

食事のスタイルを変え、まったく甘いものを摂取しなくなった夫の空よりも、姉の方が甘いものを食べている。

「その食生活じゃ、血糖値はあがるよ!!」

いつかは、言ってあげないと・・・