「食」心身への影響力の凄まじさ!!

これほどまでに食べたものに影響を受けたのは久しぶりである。

小麦食ピザやパスタを食べたあと、物凄い睡魔に襲われたことや添加物のたっぷりと入ったチェーン店に行った後、これまた猛烈な睡魔に襲われたことは過去に経験している。

しかしメンタルまで影響を感じたのは今回初めてである。

 

普段から食には気をつけている。

海自身が農アスリートと思っているのと、夫の空の血糖値が高いためである。

農業は体が資本。毎日絶好調で仕事に行くには、日々の食とヨガで体のメンテナンスが必須である。

アメリカの田舎町に住んでいるので、日本のように簡単に食べたいものが買えないという物理的理由もある。

納豆も味噌も手づくりをしているし、野菜は海が働いている農場のものかローカルの他の農場の野菜をファーマーズマーケットで買っている。

卵もローカル、肉は週に3日しか開いていないアーミッシュ(昔ながらの生活をしている人たち)のお店で2ヶ月に1度ほど買っている。

魚は家族のようにお付き合いをしているKさんが買ってきてくれる。

先日はサーモン1本と小さなサバを4本。

それを昔寿司シェフをしていた空が、きれいにおろして冷凍してくれる。

それをたまに食べる程度だ。

魚は超贅沢品なのだ。

ここでの生活は99%は自炊だ。

コロナ前は月に1度くらいは近所のピッザリアで食事をしていたが、あまりピザを食べなくなったら、ピザへの欲求がなくなった。

小麦は依存性が高いというのは本当のことのようだ。

 

先日、海が働いている農場のクリスマスパーティーがあった。

コロナ前はレストランで開かれていたが、去年は各部署別々にフードトラックを呼んでの簡単なランチパーティー

今年は新設されたメカニックのショップで総勢80名ほどの従業員が集まっての合同パーティーだった。

農業用の大きなトラックを修理するショップなので、中はとても広い。

そして夏に出来上がったばかりなので、油汚れもなく綺麗なスペースだ。

そこにケータリングを呼んでのランチ。

前菜は野菜、果物、チーズ、クラッカーそしてミートボール。

メインはBBQチキン(骨付き)、ブリスケット(牛の肩バラ)、サイドでマカロニ&チーズ(グラタンみたいなもの)そしてパン。

デザートはクッキーとブラウニー。

まさにザ・アメリカというメニューだった。

普段は月に1度か2度ほどしか食べない肉料理。

しかもほとんど鶏肉か豚挽肉。牛肉はほぼほぼ食べない。

アメリカに移住してきた当初、旦那さんがアメリカ人の友人の家に1年半、居候させてもらっていた。

その時に一生分ほどの牛肉を食べたので、もう食べたいと思わなくなってしまった。

長いこと飲食業界で働いていた血が騒ぐのと、もともと食べることが大好きなので全ての味を見てみたいという衝動に駆られてしまう。

普段はリンゴとブルーベリーそして手作りのオートミールクッキーが海の定番ランチだ。

 

「大丈夫ですか?顔が赤いですよ」

唯一の日本人の同僚Mさんが心配をして声をかけてくれた。

自分でも体の中が熱いと感じ始めたところだった。

しかも首と頭の境目のあたりが、キューっと軽く圧迫されている感じもしている。

血圧が急に上がったような感じだ。

食後1時間ほどしてから、今度は胃がジリジリとしてきた。

海と同じような食生活をしているヘザーにテキストしてみた。

「味見をしたくて、いつもは食べない肉を食べたら胃が驚いているよ」(海)

「私は肉を食べなかったけど、チーズのせいでお腹が変な感じだよ」(ヘザー)

食べ放題やケータリングなどで使う安いチーズは偽物がほとんどだ。

空きっ腹に最初から偽物チーズとクラッカー。

そして油ギットリの鶏もも、そしてブリスケットまで完食してしまった。

さずがにブリスケットは少なめに入れてもらったが、それでも普段は軽くしか食べないランチなので多すぎる。

その日の夜はサラダと味噌汁だけの夕食で済ませ、ヨガもせずにいつもより早く寝てしまった。

次の日の朝は、思ったほど体にダメージがないと感じた。

しかし、いつもよりしっかりと睡眠時間を取れたはずなのに眠気が異常に残っている。

体調は悪くないが、いつものようなスッキリとした体ではない。

「今日はランチに上がるよ」

空に連絡を入れた。

土曜日は自由出勤(海にとって)なので、いつ帰っても大丈夫なのだ。

いつもなら体がスッキリしない朝でも、仕事に来ると元気になる。

自分を盛り上げるために「仕事ができて今日も感謝、ありがとう!!」と言うと、不思議と元気が湧いてくる。

この日は、それを言う気も起きない。

心も体もエネルギーを吸い取られた感じである。

海のエネルギーはヘビーな食べ物を消化吸収するために使われているのだろう。

体は食べ物で出来ているを実感した。

何を食べるのか?は本当に大切である。

たまには・・・ちょっとだけなら・・・

こういう甘い考えは、アラフィフの体には通用しない。

1日1日、1回1回の食事を大切にしなければ、心身の健康は保てない。

もっと自分を大切に!!を痛感した。