アメリカ人への引越し祝い

農場のマネージャーのヘザーが家を買って引越しのため、2日間仕事をお休みした。

ヘザーはしばらく故郷のこの地を離れ、コロラド、ニューヨーク、ワシントンDCという都会で生活していたらしい。

そして30歳を過ぎて、地元に戻ってきてお父さんの農場を手伝っていた。

旦那さんは高校の同級生。

地元のこの地に2人の新しい住処を購入した。

それまではお金を貯めるために、ヘザーの実家の農場の敷地内の小さな小屋?に住んでいた。

2ヶ月程まえから引越しの話をしていたが、新しい家を購入するための書類が整わなくて伸び伸びになっていた。

 

アメリカ人って引越し祝いをするのかな?」

今まで身近なアメリカ人で引越しをした人がいなかったので、初めてのことだ。

物を送るのは好みがあるので難しい。

特に新しい家に自分の好きではない物を置きたくないだろう。

「そうだ、食べ物にしよう!!」

引越しをしてすぐは片付かないので、料理をするのは大変だ。

 

ヘザーはキムチが大好きだと言っていた。

唯一日本の食材も少し置いてある、韓国人経営の食材店の手作りキムチを買ってきた。

そして何度も美味しい、美味しいと言ってくれているかぼちゃと金時豆の煮物、そしてセロリとりんごのマリネを作って持って行こう。

セロリはヘザーの大好きな野菜らしい。

農場から先週売れ残ったりんごをたくさんもらったので、それを使ってマリネを作ろう。

喜んでくれるかな?

海はプレゼントの交換は好きではないが、手作りのものを頂いたり、自分で作ってあげたりするのは大好きだ。

送る人の笑顔を想像しながら手作りをしていると、とても幸せな気分になる。

明日は仕込みの日。

美味しく作るぞ!!