海が働いている農場は6代続くアメリカ人オーナーの大農場。
2015年9月から働かせてもらっている。
それから毎年すこしずつ大きくなっていて、実際に働いていても変化に驚く。
今年はさらに新しい事業を始めたり、農場を大きくしているので、日々目紛しく状況が変わる。
そんな中、また新しいことが起こるらしい。
なんとオーガニック農場の誕生である。
4年ほど前に凄腕のセールスマネージャーが、ホールフーズという健康志向の高級スーパーマーケットとの契約を結んだ。
この企業に参入するのはとても大変だと聞いている。
契約を結んでも、この企業からの検査に合格しないと契約更新ができない。
衛生面でかなり厳しいチェックが入る。
ここにシシトウとチェリートマトを卸している。
そして契約プロダクトのシシトウとチェリートマトをオーガニック認定を取ってほしいと言われたようだ。
オーガニック認定をとれば、もっと高く卸すことができる。
アメリカでは、畑全体をオーガニック農場にする必要はなく、プロダクトごとに申請できるらしい。
シシトウとチェリートマトの畑だけをUSDAの基準に沿った農地にして、この2種類だけをオーガニック申請をするということが可能ならしい。
農場で作っている他の野菜は今までのまま。
これから3年間農地を休ませ、一切農薬などを使っていない状況にするらしい。
これからすべてオーガニックの畑と普通の畑の作業を分けなければならないメキシカンのボスのロベルトはあまり良い顔をしていない。
そうじゃなくても農地は広大で大変な仕事なのに、もっと仕事が増えるからだ。
「私が話してもロベルトは納得してくれないから、アンディ(オーナー)に話をしてもらうんだ」
露地栽培のマネージャーのヘザーが言っていた。
ヘザーは実家が農場でとても経験豊富だが、1年半前に農場に入り去年マネージャーになったばかりだ。
女ということとまだマネージャーになったばかりなので、ロベルトの絶対的信頼をつかむのにはもう少し時間がかかりそうだ。
メキシカンの人たちは、自分たちが完全に認めた人(ボス)の言うことしか聞かないからだ。
それにしてもまさかオーガニック農場になるとは思わなかった。
とても嬉しい!!
農場がどこまで大きくなるか、これからますますとても楽しみだ。