28年前に買った冬のジャケット

海はあまり物欲がなく、しかも物持ちが良い。

気に入った服や物はボロボロになるまで、着続け使い続ける。

「いつも同じ格好しているね。洋服もってないの?」

実家に帰るたびに母に言われている。

洋服は着心地の良い生成りのコットンのシャツとジーンズが定番だ。

お気に入りのバッグは、高校卒業の時にお祝いとして母に買ってもらった皮のバッグ。

30年前に23000円もしたので、品質はとても良いと思う。

使えば使うほど皮が柔らかくなり、色もいい色になってどんどん愛着が湧いてくる。

靴もボロボロになって履けなくなるまで次のものは買わない。

お気に入りのブーツはシーズン毎に踵や靴底を直しに出して、皮が擦り切れるまで履いている。

お財布は初任給で買ったものを長年使っていたが、仲の良い友人から誕生日プレゼントでもらったお財布が第2号。

第1号のお財布は日本に行くとき専用になっている。

気に入ると浮気をしないタイプだ。

 

冬の定番は派手でカラフルなスキーウェアメーカーのジャケット。

軽くて暖かくて水も弾く。

これも大のお気に入りだ。

畑に仕事に行く時、ファーマーズマーケットに買い物に行くときに着ていっている。

「そのジャケット良いね」

先週は4人の人に褒められた。

28年前に買ったとは思えないほど、型崩れも色あせもしていない。

もしかしたら買い物上手なのかもしれない。

「たまには洋服でも何でも買っていいんだよ」

「何か欲しいものはないの?」

夫の空にいつも聞かれる。

いつかこんな記事を読んだことがある。

「物を欲しがる女は可愛い。物を欲しがらない女は面倒なのが多い」

海はとっても面倒な女かもしれない・・・