空と海は今、90%自炊生活をしている。
家の近所に一軒だけお気に入りのレストランがある。
レストランというか、ピッザリアだ。
月に1度食べに行ったり、ピザをテイクアウトする。
2人のお気に入りは一番シンプルでリーズナブルなチーズピザだ。
生地の上にマリナラソースとチーズだけ。
これが都会のレストランに負けないほど美味しい。
田舎に住んでいると、美味しいレストランが少ないので、外食をしたいという欲求も少なくなる。
都会に住んでいた時は休みの日に外食をするのが何よりの楽しみだった。
もちろんお金はかかるが、飲んで食べるのが2人にとっては一番のストレスの解消だった。
海は田舎に引っ越しをしてきて、ストレスが半減どころがほとんどなくなった。
空は仕事上、多少のストレスはしょうがない。
今では「何であんな大変な生活をしていたんだろう?」と都会生活を振り返る。
都会には大好きなお寿司屋さんもお蕎麦やさんも何でもある。
日本のスーパーもあるので、毎日和食が食べられた。
お金はいくらあっても足りなかった。
今の食費は都会にいた時の半分の金額に抑えられている。
それでももう少し、切り詰めていけるか???
アメリカでの買物事情
海と空は週に1度まとめ買いをする。
ちょこちょこと買物をするよりもお金をセーブしやすい気がする。
買物に行く場所は5ヶ所。
アメリカ大手スーパーマーケットなんでも揃うウォールマート。
ウォールマートの近くに出店するという噂の、今勢いのあるドイツ系スーパー、アルディ。
家から歩いて行けるスーパー、フードライオン。
韓国人経営のグロッサリーストア。
週に1度火曜日開催のファーマーズマーケット。
海が一番好きなのはなんといってもファーマーズマーケットだ。
ここでは卵、きのこ、野菜を買う。
きのこ屋さんではしいたけや舞茸も売っている。
最近ではなめこまで売っていた。(高いので1回しか買ってない)
野菜はお気に入りのファームで買う。
そこのファームの野菜たちは愛情が含まれているのを感じる。
鮮度も味もとても良い。
包丁を入れた時の音がスーパーの野菜と全然違うので驚いた。
先日カブを買ってきたが、甘くて本当に美味しい。
最近ではアジアの野菜が人気なようで、かぶ、白菜、青梗菜なども作っている。
もっともっといろいろな種類の野菜が増えてくれるとありがたい。
韓国グロッサリーストアでは、豆腐、大根、練り物を買うのがほとんどだ。
残念ながら品数に限りがあって、しかもかなり高額だ。
田舎にいると日本食を食べるのはお金がかかる。
キューピーマヨネーズは日本で¥200くらいで買えるものが$7(約¥700)もする。
逆に大手スーパーのウォールマートにアジアンコーナーがあり、辛ラーメンなどが安く売っていたりする。
困った時のウォールマートだ。なんでも揃う。
ここに欲しいものがなかったら、諦めるしかない。
5年前に引越しをしてきたときは、しょぼかったオーガニックコーナーも最近はだんだん充実してきた。
5年前に比べて、田舎の人の健康に対しての意識が少しずつ変わってきたような気がする。
アルディではミックスナッツやスパークリングウォーター、スナック菓子などを買うことがほとんどだ。
海の目標は1週間に$100(約1万円)未満。
ほぼこれを超えることはない。
夫婦2人で多いのか?少ないのか?は分からない。
これを週$80にしていこうと思っている。
日本の野菜
海にはとても頼りにしているお母さんのような存在がいる。
海の唯一の才能「素敵な人と出会う才能」
この才能のおかげで、ほとんど日本人がいないこの田舎町で仲良くしてもらっている同郷の人がいる。
このお母さんのような存在の人が家庭菜園で日本の野菜をたくさん作っている。
都会に住んでいた時には高くて手が出なかったミョウガや大葉なども頂ける。
梨の木も栗の木もあり、甘くて美味しい日本の幸水、20世紀梨なども頂ける。
彼女のおかげで海はお料理をするのがとても楽しい。
「いつでも野菜を取りにいらっしゃい。」
嬉しい言葉をいつもかけてもらえる。
だが何と言っても海の家から約120Kmも離れているので、毎週行くわけにもいかない。
半日のプチ旅行だ。
日本の野菜以外も日本から買ってきた麺類や乾物、チーズやワインなども頂く。
海や空の好物をいつもたくさん用意しておいてくれ、都会に住んでいた時よりも食生活は何倍も豊かになっている。
食生活が豊かなことが、心の安定と日々の幸せのためにとても大切だ。
そしてこのアメリカのお母さんのおかげで食費もかなり抑えられている。
食費切り詰めプラン
夫、空はこれからフライトスクールに通うと張り切っている。
もちろん海も大賛成だ。
問題はお金のやりくりだ。
空は学生ローンを組んでお金を借りた。
借りたお金は返していかなければならない。
空も海も無駄遣いはほとんどしないと言っていい。
洋服も買わない、お酒もたばこも飲まない。
海は化粧もしない。
旅行は毎年1回、日本に帰るのがやっとだ。
今年(2020年)、来年はコロナの影響でなかなか日本に行けそうもない。
これから家計をやりくりするといっても、切り詰められるのは食費くらいだ。
まずは、月に1度の外食をやめる。
ピザを1度オーダーするくらいは良しとしよう。
これで$40の節約だ。
お菓子もやめよう。
1週間に約$10くらいは使っていたので、これも月にすると約$40の節約になる。
そして1週間に$100の食費全体を$80に。
月に約$80も抑えられる。
これだけで$160の節約だ!!
食費を1週間$80にするのには、ファーマーズマーケットを隔週にする。
ファーマーズマーケットはスーパーに比べると割高だからだ。
海も農場で働いているので、大変さは知っているので価格に不満はまったくない。
品質、鮮度を考えれば高くはない。
ローカルファームを応援するために毎週買物に行き、使うのは$40以内と決めていた。
しかしどうしても情に流され、余分なものまで買ってしまう傾向がある。
隔週にすることによって、ファームの野菜たちの有り難みが増すかもしれない。
やれるのはこれくらいか?
大切な食事の質を落とさずに、なんとかやりくりして上手に節約をしていこうと海は来月11月からの節約生活を楽しんでいこうと思っている。
普通の夫婦は月に食費をいくらくらい使っているのだろう???