まだまだ食べたことのない野菜は山ほどある。
今では日本でも海外からのいろいろな野菜を楽しめる。
海が子供だった昭和の時代は、今では当たり前のアボカドやパクチー(香菜)などは見たことも聞いたこともなかった。
都会に住んでいればもしかしたらあったかもしれないが・・・
この冬の大発見は、黄カブ(ゴールデンボール)とコールラビである。
黄カブは日本ではスウェーデンカブとも呼ばれているらしい。
日本に売っているのか???
これがめちゃくちゃ美味しくて、ファーマーズマーケットで毎週買っている。(残念ながら海が働いている農場では作っていない)
フライバンにオリーブ油を少しだけ、そして中火でゆっくりソテーするだけである。
半分くらい火が通ったら、火を止めて塩を振り余熱でそのまま。
食感はカブというか、ちょっとだけ芋に近い感じになる。
そしてとっても甘い。
余分な味付けなどせず、ただフライパンでソテーして塩味だけが一番美味しい!!
美味しい野菜は、味付けなどいらないのだ。
コールラビはロシアの野菜だ。
畑のマネージャーのヘザーは5年前にこの野菜と出会ったらしい。
ファーマーズマーケットでロシア人のお客さんから、コールラビを探していると聞いて初めて知ったと言っていた。
今では高級スーパーのホールフーズで売っているようだが、その当時はどこにも売っていなくて、故郷の味を食べたいとのことだったらしい。
ヘザーが自分で栽培して食べてみたらあまりにも美味しいので、今年は初チャレンジだ。
「ブロッコリーとキャベツの両方の風味がして、生でも火を入れても美味しいよ。もしよかったら持って帰って試してみて!!」
ファーマーズマーケットに出店をする前の晩に試してみた。
英語の表記でKohlrabi と書く。
ロシア語で Kohl =キャベツ Rabi=カブ だそうな。
スライスして生で食べてみた。
甘い春キャベツの芯のような感じだ。
これはサラダにしても美味しいと思う。
そしてカブのような見た目の丸い部分を黄カブと同様に、フライパンでソテーして塩だけで味付けをした。
まさにヘザーの言っていたように、キャベツとブロッコリーの真ん中あたりの味がする。
ほんのり甘くてこれも美味しい!!
そして茎、葉の部分も炒めてみた。
生で食べると苦い。
茎はかなり太いので葉と茎を分けて、まずは茎を炒めてそれから葉を放り込んだ。
火を通すことによって苦味が消え、甘みが出てきた。
美味しい!!
「今日はコールラビを全部売るのを目標にするからね」
と言ってファーマーズマーケットに行ったが、海は1つも売ることが出来なかった。
「昨夜食べたけどすごく甘くて美味しかったよ。ブロッコリーと甘いキャベツを食べているような感じ。生でも炒めても美味しいよ」
何人かのお客さんに勧めてみたが、ダメだった。
日本にいるときはカブはあまり食べなかった。
日本でカブというと漬物というイメージが大きい。
物心がつかない2、3歳の時にたくわんを1本食べて具合が悪くなり、それ以来漬物が食べられなくなった。
そのことは全然覚えていないが、いまだに食べられない。
何度も食べようと努力をしたが、食べると吐き気がしてしまう。
そんなこんなで、日本でカブを食べた記憶があまりない。
もしかしたら、大根のように柔らかく炊いたものを食べているかもしれないが、日本にいた時は自分で調理をしたことはない。
アメリカに来てからは、中華風に蟹の身と一緒に炊いたりしたが、1年に1度くらいだ。
今は毎週買って、毎日のように食べている。
ケールもかなり食べている。
和風に煮浸しにすると美味しい。
都会に住んでいた時もケールを食べていたが、あまり美味しいと思ったことはなかった。
畑で作っているケールや他の農場から買うものはスーパーのものと鮮度が違うのか?ものすごく美味しい。
日本野菜が食べられなくても、西洋野菜を和風に調理して食べるのもなかなか良い。
野菜が冷蔵庫にたくさん入っていると、とても幸せで料理を作るのも楽しくなる。