仕事が楽しくて仕方がない!!

6年半ぶりに、仕事をしている!!って気分になっている。

元々、体を動かすことは大好きだったが、こんなに仕事が楽しいと感じている自分が不思議だ。

日本で飲食店を経営していた時は、毎日が本当に楽しかった。

その時に匹敵するくらい、農場の仕事が楽しい。

「水を得た魚のよう」というのが、まさに今の海にピッタリと当てはまる。

なぜこんなに仕事が楽しく感じるのか?

1、責任ある仕事を任せられている

2、ある程度自分の判断で仕事ができる

3、仕事のプランを自分で立てられる

 

責任ある仕事をまかせられている

今までの6年半はただ、水耕栽培のハウスの中で流れ作業の一員だった。

何も考えずひたすらレタスを収穫し、パックする作業を繰り返すだけ。

収穫の人は収穫だけ、パッキングする人はパックするだけ、レタスが植えてあるトレーを洗う人は洗うだけ。

ひたすら4〜5時間同じ仕事を繰り返す。

こういう仕事を6年半もやっていると、仕事の感覚が麻痺してくる。

人によって仕事の早い、遅いはあるが、基本的には誰にでも出来る仕事だ。

こんな単純な仕事でも日本円で1000円以上の時給をもらえていたので、生活をするためだけに、お金の為だけに働いていた。

 

今はCSA(Commmunity Supported Agriculture、日本では地域支援型農業と呼ばれるらしい)の担当を任されている。

海が働いている農場のCSAは、シーズン毎に会員を募集し、10週間または12週間、会員さんに畑で採れた野菜を週に1度食べてもらっている。

毎週マネージャーのヘザーがCSAのバッグの中に入れる品を考え、そのリストをもらい、取りに来てもらう曜日ごとに分けて、野菜の収穫からバッグに詰めるまでの全てをやる。

会員さんによって、ファーマーズマーケットに取りに来る人、農場に直接取りにする人、契約しているお店に取りに来る人などがいる。

フルサイズとハーフサイズがあって値段も違うので中身も違う。

それを間違いなく、準備するのが海の仕事だ。

今は春の会員さんで68名だ。

夏は100人会員さんを集めることを目標としている。

CSAの準備と同時にファーマーズマーケットに出店する野菜を準備するのもほぼ任されている。

この任されているという責任ある仕事がやる気を出してくれている。

ある程度自分の判断で仕事ができる

最終的な大きな判断はマネージャーのヘザーがするのだが、その時その時の小さなことは海の判断で仕事が進められる。

ヘザーはフィールドマネージャーなので、大きなフィールドで働くメキシカンのボスのロベルトへの指示、小さなフィールドCSAやレストランに卸す野菜のフィールド担当のフェルミンへの指示、ファーマーズマーケット担当のサラへの指示、ストア担当のメリッサへの指示、そして海への指示をしている。

ある程度は各担当者に任せないと彼女の仕事は回らない。

だから1週間の全体的な指示だけして、あとは全てを任せてくれる。

そしてヘザーと海の仕事の感覚が似ているので、「急な判断はすべて海に任せるから」と言われている。

「適切な良い判断をしてくれてありがとう」

海が勝手に判断して動いた後、かならずこういう反応が返ってくるので嬉しい限りだ。

責任感とリーダーシップがとても強いヘザーには、どんなに小さなことでも報告をするようにしている。

この報告の積み重ねが信頼感に繋がり、安心して仕事を任せてくれているようだ。

仕事のプランを自分で立てられる

自分で商売をしていたせいか?人に言われたことだけをするのは苦痛に感じる。

ハウスの中の流れ作業をしていた最初の頃はとても苦痛だったが、6年半もしていると途中で麻痺をしてきて、その中でも楽しんで仕事ができるようになっていた。

今は自分でプランを立て、何をいつやるかをある程度考えて進められるのがとても気持ちが良い。

プランを立てても他の仕事の手伝いが入ったりするので、思い通りには進まない。

天秤座の特性なのか?臨機応変の対応がとても得意だ。

前倒しで自分のプランを立てておき、どんな仕事が途中で入っても自分の仕事が間に合うように準備しておく。

一緒に働いているフェルミンに収穫をしてきて欲しいものなどをあらかじめ言っておけばやってくれるのだが、彼もたくさん仕事があるので、海の頼みを一番に聞いてくれるわけではない。

彼との連携がとても重要だ。

彼の仕事を手伝ったりしながら、自分の仕事をスムーズに進められるように計画を立てるのが楽しい。

暖かくなり少しずつ忙しくなってきたので、フェルミンの奥さんも週に何回か働きに来るようになった。

「海、忙しい時はいつでもマリアにヘルプを頼んでいいからな」

一人ではどうしても間に合わない時はマリアに手伝ってもらえるようになった。

メキシカンの人と働くのには、信頼してもらうことがとても大切だ。

フェルミンの仕事を手伝い、仲間と認識してもらうととても協力してくれる。

海は人使いが荒い。

「マリアと働いてとても幸せ。手伝ってもらって本当に嬉しい。ありがとう!!」

と言いながら、次から次へと仕事を頼む。

「ありがとう」は必ず口に出して何度も言う。

マリアだけじゃなく、フェルミンにも言う。

この連携チームワークがヘザーもとても気に入っている。

「良いチームが出来てすごく嬉しい!!」

去年マネージャーとして入ってきたヘザーは1年間とても大変だったらしい。

ヘザーの下でCSAとファーマーマーケット担当をしていたのは、大学生のアルバイトの子たち。

常に目をかけていないと、とんでもない間違いや失敗をするし、少しでも離れると、「次は何をすれば良い?」と電話が入り、指示を出さないと動かないのでずっと携帯電話をいじっているので、まるで幼稚園の先生のような気分だったと言っていた。

 

普通に仕事をしている人なら、仕事を任されたり、判断したり、計画をしたりの仕事は当たり前のことかもしれない。

そういう仕事からしばらく離れていると、大袈裟だが「生きている!!働いている!!嬉しい!!」という気分になる。

先週末までに終わらなかった仕事があったので、今日(土曜日)の午後、夫の空が仕事に行ってから、海もちょっとだけ仕事に行った。

ほんの1時間ほどで仕事は終わったが、平日忙しくてできない草むしりを1時間ほどやってきた。

「休みの日はなるべく家でのんびりしてね」

と空に言われるが、働いているというよりも、生きているという感覚だ。

土いじりをしているととても癒されリラックスできる。

時間に追われているわけじゃなく、人から言われてやらされているわけでもないから、余計に気分がゆったりだ。

これからもっと忙しくなるので、ワクワクしている。

生きているぞ〜!!