アメリカ式 朝の井戸端会議

毎週土曜日は洗濯デー。

海の住んでいるアパートには洗濯機を置けないので、毎週コインランドリーに行く。

朝5時からオープンだが、鍵を開けに来る黒人のやんちゃそうな兄ちゃんは5時に来たためしがない。

今日も来たのは10分過ぎ。

毎朝4時か4時半前には起きるので、土曜、日曜も変わらずにこの時間に起きている。

洗濯が終わるのはだいたい7時。

1週間分の洗濯をするのは時間がかかる。

洗濯が終わった後、7時からオープンする近所のスーパーに買い物。

最近はファーマーズマーケット、韓国のグロッサリーストア、そして海が働いている農場でだいたい事足りてしまうので、スーパーに行くことは少なくなったが、夫、空が毎朝飲むオニオンスープのオニオンを切らしてしまったので買いに行った。

 

アパートに帰ってきたのは7時半。

海のアパートの住人は皆早起きなので、同じ階の住人2人がもう外の駐車場で話をしていた。

ちょっとアル中気味だがとても優しい前の部屋のお兄ちゃんと、正義感が強くて綺麗好きなアパートの風紀委員長のような存在のフレッド。

この2人はだいたい海と同じくらいのアラフィフといった感じだ。

年齢の近いこの二人は、たまにこうやって井戸端会議をしている。

 

海の土曜日の朝の仕事はまだ終わらない。洗濯が終わったら、部屋の拭き掃除をする。

掃除機をかけるのは空の担当だ。

ゴミを捨てに外に出たら、まだ2人はおしゃべりをしていた。

さっきまでは手ぶらだったが、茶色い液体の入ったグラスを二人とも手にしている。

「朝から何を飲んでいるの?」

「ただのコークだよ。いやペプシ。週末だからね」

朝からハードリカーを飲んで、2人とも朝からいい感じになっている。

「楽しんで!!」

これが今朝のアメリカ式井戸端会議の風景だ。