6代続くアメリカ人経営の農場で働いている。
そこにはアメリカ人はもちろん、メキシカンの人たちが働いている。
メインで働いているのは、ヘルナンデス一家。
4人の兄妹とその妻たちが1年を通して各部署で働き、夏の繁忙期になるとお父さんやいとこなどがメキシコからやってくる。
ヘルナンデス一家と仲の良いアミーゴ(男子)や知り合いのアミーガ(女子)も声がかかると働きに来る。
彼らの体力は尋常ではない。
夏の繁忙期は1日13〜14時間、7days、休まず働く。
寝る時間も少ないのに、ランチはちゃんと手作りの物を持ってくる。
今年の2月から念願の露地栽培で働けるようになった。
水耕栽培のハウスで働いていた時より肉体的には大変だが、とても楽しい。
ハウスでは週に30時間ほどしか働いてなかったが、今では50時間以上働いている。
4月5月頃にはだんだん体力も戻ってきて、「このままだとメキシカンの人たちのようになれるかも?」と思っていた。
このころは、彼らと同じくらい働いていたからだ。
6月からだんだんと忙しくなり、メキシカンたちの働く時間がどんどん長くなっていった。
彼らは1日中、炎天下の中で働いている。
それでも彼らから、「疲れた」という言葉を聞いたことがない。
逆に「疲れてる?」と聞かれることはあるが・・・
彼らと同じように働けるかも?という考えは甘かった。
彼らの体力は尋常じゃない。
同じ人間とは思えないほど、肉体的に強いし持久力もある。
農業を中心に生活をしていた昔の日本人は、今の彼等くらい体力があったと思う。
いつから日本人は弱くなってしまったのだろう???
私の前世はもしかしたら、メキシカンだったかも???と思うほど、彼らと働いているのが心地よく、しっくりする。
彼らの働きぶりを見ていると、エネルギーをもらえる。
それでもやっぱりメキシカンにはなれなかった。