アメリカ人オーナーの大農場で働いている。
露地栽培、水耕栽培、芝の栽培をメインにやっている6代続く大きな農場だ。
2015年の9月から働かせてもらっているが、年々大きくなっていっている。
今年の夏は水耕栽培のハウスも増え、新しい作業場も増え、ますます大きくなっていく様子。
もう今から夏に向けて人を募集している。
海は水耕栽培のハウスの中で働いている。
とっても単調な流れ作業の一員だ。
2018年の夏の終わりに母が大怪我をして、日本とアメリカを行ったり来たりの生活をしていたので、働かせてもらえるだけで幸せだ。
でも本当は外(露地栽培)で農業を学びたいのだ。
去年から外のマネージャーのヘザーに話をしてみた。
ヘザーの実家は農家で農業経験は豊富だ。
2年前までは実家の農業を手伝っていたが、お父さんが引退をして自分一人で後を継いでやっていたが、とても大変だったようで、辞めてしまった。
農を生業にしていくのは本当に難しい。
そして最初はパートタイムで働きだして、去年から本格的にマネージャーとして働いている。
ヘザーから学ぶことはたくさんある。
「できれば外の仕事をしたいんだ。土に触れて農業を学びたい」
「ハウスの仕事が何もない時に連絡して」
外にも学生のアルバイトの子が3〜4人いるので、なかなか海が入る隙間はなかった。
タイミングがバッチリとあった
先週末からヘザーと一緒に働いているアルバイトの子たちがみんな体調を崩して仕事を休んでいる。
2人はコロナの陽性反応が出てしまったのでしばらく仕事にこられない。
後の子達は陰性だったようだが、まだ仕事に来ていない。
外はヘザーが一人で仕事をしているのに、ハウスには8人も人がいる。
仕事がひと段落してからヘザーに連絡してみた。
「こっちは8人も人がいるから、手伝えるよ」
この時は返信はなかった。
ヘザー曰く、あまりにも忙しくてメッセージを読む時間がなかったらしい。
次の日も連絡をしてみた。
これがドンピシャのタイミングだった。
「海が手伝ってくれなかったら、間に合わなかったよ」
そして海の働きをとても評価してくれていた。
「学生の子たちじゃダメなんだよね。海のように信頼をおける一緒に働いてくれる人が必要だよ」
そしてヘザーに聞かれた。
「一緒に働いてもらえる?」
「もちろん!!」
ヘザーと働くのは気持ちが良い。
そして感覚がとても似ているので、とても働きやすい。
来週からいよいよ本格的に外で仕事が出来そうだ。
まだまだ寒いけど、嬉しい!!