自分自身が母にならなかったのが、たまにとても不思議に感じる。
10代のころは、子供に囲まれる肝っ玉母ちゃんになりたいとずっと思っていた。
子供が大好きで、いつも10人くらいの子供に囲まれていたいと夢見ていた。
20代で自分のお店を持ち、30代で子供を持つことを諦めた。
お店を経営することも、子供を育てるのも命がけだと思っていたからだ。
両方とも半端な気持ちではやれない。
12歳の時に父が亡くなり、母が命がけで育ててくれた。
朝から晩まで働き、手作りのお料理のおかげで寂しさを感じることなく育った。
自分の時間のすべてを子供のために捧げてくれた母に育てられたからこそ、自分の好きなことをやりながら子供を育てるという選択が出来なかった。
『後悔しない』生き方をずっとしてきた。
今、20代、30代に戻れたとしても、同じ選択をすると思う。
自分の生き方にとても満足をしている。
それでもたまに少しだけ、「自分が母親になったらどうだっただろう?」と考えることもある。
そんなことを考えても仕方がないのだが・・・
母の日に日本にいる母と話が出来た。
大怪我と脳梗塞で体が自由に動かせなくなってしまった母だが、一生懸命生きてくれている。
そのことに感謝がいっぱいだ。
まだまだ生きていてほしい。
来年には会えることを願って・・・