憧れの家族

学生の頃は先輩に憧れを抱いたことはあったが、大人になってからはあまり人に憧れの思いを持つことはなくなった。

もちろん「素敵な人だな」と思う人にたくさん出会ってきた。

そういう人をお手本として、素敵な大人になれるように背伸びをした20代、30代だった。

憧れというのは、手の届かないという印象だ。

だから素敵な人よりも、もっと遠くの存在だ。

 

海は家族が少ない。

子供のころに父を亡くしたので、母と姉の3人だ。

親戚も少ない。

そういうバックグラウンドがあり、大家族には憧れを抱いてしまう。

あまり有名人のブログには興味がないのだが、一人だけ定期的に読むブログがある。

ダルビッシュ聖子さんのブログだ。

ameblo.jp

彼女のブログを読むととてもほっこりする。

とても暖かい愛たっぷりのエネルギーが溢れている。

旦那さんとの関係、子供との関係、そして家族との関係。

とても素敵な関係を築いている。

海が同じようなとても良い関係を築けているのは夫婦関係だけだ。

子供はいないし、家族(姉)との関係が悪化している。

自分では手の届かない関係を築いている彼女に、憧れの気持ちが沸いた。

年下の人に憧れの気持ちを持ったのは初めての体験だ。

 

10代、20代の頃は年上の人としかお付き合いがなかった。

周りには10歳以上の人ばかり。

30歳以上離れている友人もいる。(友人と呼んで良いか分からないが、友人関係だ)

35歳の時にアメリカに移住してきて、素敵な年下の日本人の女の子との出会いがあった。

それまでは、年下の子と付き合うのに苦手意識があった。

だんだん歳を重ねるごとに、素敵な慕ってくれる年下の子たちが増えて、今では友人の子供が連絡をしてきてくれるようになった。

そしてとうとう年下の子に憧れを持つ自分に、驚きを感じている。

 

なぜダルビッシュ聖子さんの家族に憧れを抱いているのいるのか?というと、みんなそれぞれが自分のやりたいことをやりながら生きているのに、ものすごい強い絆で結ばれているからだ。

それぞれが破天荒な生き方をしているように見える。

好き勝手に破天荒に生きている人は、家族から煙たがれることが多い。

この家族はみんなが破天荒だからか?お互いに尊重し合っている類を見ない、とても素敵な家族だ。

残念ながら兄の格闘家の山本KID選手は3年前に亡くなってしまった。

大好きな選手だった。

彼が活躍していたころのK-1やプライドはほぼ見ている。

彼のヤンチャなファイトスタイルが大好きで応援していた。

姉の美優選手も今だに現役として活躍をしている。

山本家はなんといっても、結婚回数が多い。

そして子供も多い。

聖子さんが19歳の時にお母さんを癌で亡くしているが、お父さんの郁栄さんも再婚をしている。

そんな家族がみんな仲良く、特に聖子さんのブログを読んでいると、今のお母さんのこともとても大切にして、それぞれが皆幸せに暮らしている。(彼女のブログからそう感じる)

皆それぞれに好き勝手に生きているような家族だがとても仲が良いのは、それぞれがしっかりと精神的に自立をしているからだと思っている。

自立がないと、尊重しあうことは難しい。

家を出て独立をしていても、精神的に自立ができていない大人はたくさんいる。

この山本家はレスリング一家で、子供の頃から郁栄さんから英才教育を施されている。

しかし郁栄さん以外だれもオリンピックに出られていない。

3人とも素晴らしい選手だったのに、タイミングが合わなかったのだ。

それぞれが一般人には分からないほどの、悔しい経験や体験をたくさんしてきたのだろうと想像ができる。

たくさんの経験から、たくましい精神力と自立心が生まれたのだろう。

 

彼女のブログを読むととても心が癒され、そして自分も頑張ろうというパワーをもらえる。

聖子さんは子供を4人育てながら、自分のトレーニングも続けている。

旦那さんのサポートをしっかりしながら・・・

旦那さんと子供たちを最優先しながら、少しの時間でもしっかりと自分の時間をやりくりし作っている。

まだまだ彼女もやりたいことがあるようだ。

とても素敵な奥さんであり、お母さんであり、娘であり、妹であり、アスリートである。

そんな彼女と彼女の家族関係に憧れている。