○○バカが大好きである。
東京にいた時に海が経営していた飲食店の常連さんは、ほとんど○○バカと言えるほど1つの事に熱中している人が多かった。
サッカーバカ
野球バカ
音楽バカ
演劇バカ
映画バカ
仕事バカ etc・・・・
とにかく愛すべきバカがたくさん集まってくれていた。
自分の時間とお金をすべてつぎ込んでそのことに掛ける情熱は、周りから見たらバカに見えるかもしれないが、とても素敵な生き方だと思う。
海が今とても気になる馬鹿は、同じ年の新庄剛志だ。
48歳でプロ野球選手に復帰すると言って2019年11月から1年間、全ての時間を野球に注ぎ2020年12月のトライアウトに挑戦するという。
彼を見ているとワクワクする。そしてとても羨ましい。
こういうバカを見ると無性に「男に生まれたかった」と思ってしまう。
女性はどうしても現実的になってしまうので、バカまではいけないのだ。
海も側からみれば相当なバカだと思うが、本当の意味の愛すべきバカにはなりきれない。
人生を全力で楽しむ
新庄剛志ほど人生を楽しんでいる人はいないのではないかと思ってしまう。
プロ野球選手を引退し、バリ島に移住し絵を描いたりモトクロスをしたり、子供のようにやりたいことをやり続ける。
自分の人生を楽しむために、離婚も厭わない。
もしかしたらとても勝手な人間に見えるかもしれないが、自分の人生は自分で責任を持って勝手に楽しく生きれれば最高だ。
人に気を使い自分のやりたいことをやらないなんて、大人になったから自分のやりたいことを我慢するなんて全く必要はない。
自己責任が負えない子供のうちは、まだ勝手に生きる資格を持っていない。
大人な勝手な自由人は責任もつきまとう。
バリの大豪邸に住んでいた新庄は、野球に専念するためすべてを売って月3万円のアパートでトレーニング漬けの毎日を送っていた。
良い意味でこだわりを持たず、今まで築いたものをあっけなく捨てられる潔さも格好が良い。
これはなかなか難しい。
家の断捨離をしようと思っても、思い出があったり愛着があったりするとなかなか捨てられない。
「執着を捨てる」
思いの執着もモノへの執着も捨てると人生がとても軽くなる。自由になる。
人生を楽しむためには、重たい執着はいらないのだ。
周りの目(人の評価)を気にしない
日本人は周りの目を気にして行動をしてしまう人が多いと感じる。
アメリカに住んでいるとみんな自由人だからとても楽チンだ。
日本の感覚でいるとイライラするかもしれないが、良い意味でも悪い意味でもみんな自己中だから慣れると自分も自己中でいられる。
新庄剛志もある意味とても自己中な人だと思う。
周りにいる人は彼に振り回されることもあると思う。
それでも彼がたくさんの人に愛されているのは、性格の悪い自己中ではなく、やりたいことを心の底から楽しんでいる自己中だからだ。
人に何を言われようと気にしない。
やりたいこと、自分が楽しい幸せだと思うことをやり続ける。
自分の人生を最大限に楽しむためには、人の目なんて気にせず自分の可能性と未来を信じて生きることだ。
素直な心
大人になると素直でいることがだんだんと難しくなる。
強がったり格好つけたり、自分を大きく見せようと思ったり・・・
新庄剛志はとても素直な人だと思う。
「年齢は関係ない」
こう言ってプロ野球復帰計画を立てた。
トレーニングを進めている最中に彼が言った言葉は
「年齢は関係ないとか言っていたけど、すごく関係ありますね」
素直な人は成長する。
成長は年齢に関係はない。
自分にとってマイナスなことはなかなか素直に受け入れられない。
自分に素直に向き合い、素直な自分で居ることが幸せを引き寄せる秘訣だと彼を見て思う。
愛と情熱
すべての○○バカは愛と情熱が半端なく凄い。
○○バカはある意味では天才的な人だと思う。
天才とは愛と情熱が途切れない、継続する力の強い人だと思う。
何も努力もせずに天才な人は一人もいない。
結果が出るまでやり続けられる人が天才になれるのだ。
まったくピアノが弾けないのにいきなり上手に弾ける天才もいなければ、野球をしたことがないのにいきなりホームランを打てる天才もいない。
みんなピアノが好きだから、野球が好きだから努力とは思わずに毎日何時間でも練習ができる。
そしてその成果が出た人が天才になれるのだ。
夫の空は50歳を過ぎてからやっとフライト馬鹿になってきた。
とても好奇心が旺盛で器用な彼は、やりたいことがたくさんありすぎて迷子になっていた。
彼と暮らし始めてちょうど10年、フライトに関することだけは愛と情熱と集中力が違う。
海はこれからも「愛すべき○○バカ」を応援するバカで居続けようと誓う。