初雪!!雪の思い出

今シーズン初、雪が降った。

朝6時35分に仕事に行くために外に出ると、車にうっすら雪が積もっていた。

雪を見るとなんでワクワクするのだろう?

子供のころからスキーが好きだったからか?

楽しい思い出しかないからかもしれない。

 

まだ日本の実家にいた高校生の頃、大雪が降った。

あまり雪は積もらない場所だが、年に1度くらいはちょっとだけ積もったりする。

高校生の海と、もう社会人になっていた姉は学校と会社を休んだ。

そして家の前の坂道で二人でソリで遊んでいた。

今ほど車の通りがなかったので、いつまでたっても子供のような姉妹はソリで大はしゃぎをしていた。

雪でも仕事に行っていた母が帰ってきて

「良い年になって、二人でソリで遊んでいるなんて・・・近所の人に笑われるよ」

生き方も考え方も性格もまったく違う姉妹だが、こういう子供っぽいところだけは似ている。

川で遊んだり、カブトムシを捕まえたり、子供の頃からそんな遊びばかりしていた。

ソリはなかなかスリリングな遊びだ。大人になっても楽しいことは、楽しいのだ!!

 

5年前まで住んでいた場所は、年に3、4回かなり雪が積もるところだった。

住んでいたところから職場までは電車で通っていたので、仕事に行けないこともしばしばだった。

電車が走っていることを確認できたときは、まずは車を雪の中から掘りださなければならなかった。

海の車は家の前に路駐だったので、除雪車が通ると道路サイドに停めてある車は雪に埋もれてしまう。

本来ならば雪かきは大家さんの仕事で、テナントの海たちはやる必要はない。

でもこういう時こそ助け合いだ。

いつも家の周りや家の前の道まで大家さんと雪かきをした。

そういう時は必ず100ドル約1万円ほど、次の家賃を引いてくれた。

雪かきで一番楽しかったのは、となりの家で飼っている犬と遊ぶことだった。

元気よく走り回っている躾の行き届いた、ワンちゃんと雪の中走り回って遊んでいた。

そしてよく夫、空に怒られた。

犬と遊ぶとはしゃぎすぎて、犬を興奮させすぎてしまうのだ。

あ〜大きい犬が飼いたい!!

 

2015年の年末から2016年の3月まで日本のスキーリゾートにあるホテルに夫婦で出稼ぎに行った。

この年はまあまあ雪が多くて、オーストラリアからのスキー客がいっぱいだった。

その時に出会った年下の可愛い女の子がいる。

おばあちゃんに育てられたと言っていたが、純粋でとても素朴な良い意味で田舎の女の子だった。

その子も今や二児のお母さんだ。

一緒に働いていたホテルで出会った青年と結婚をしたのだ。

その青年はホテルの近くの民宿の長男。

この民宿はゲレンデの目の前の絶好のロケーションだ。

自分の家の民宿はまだお父さん、お母さんがメインでやっているので、民宿があまり忙しくない時にこのホテルにアルバイトに来ていたのだ。

彼女も立派な若女将。

今シーズンはコロナの影響でお客さんが少ないのに、とても上質な雪が積もっているという。

ゲレンデは最高の状態らしい。

平日はガラガラのゲレンデで、子供たちとスキーを楽しんでいる。

毎日スキーが出来る環境が羨ましい!!

「また海さんと一緒に働きたいから、いつでも民宿にアルバイトに来てください」

とても嬉しいオファーをもらった。

 

農場で働いている今は、天気はとても大切だ。

「雪だ〜!!」なんて喜んでいられない。

でもやっぱり雪が降るとワクワクしてしまうのだ。