まさかの高血糖!?人体実験再び その1

「やっぱり血糖値が高かったか〜」

夫の空が眼医者に行って、落ち込んで帰ってきた。

フライトスクールに通う前に、フィジカルチェックを受けなければならなかった。

パイロットは自家用操縦士でも定期的に健康診断を受けて、パスをしないと操縦できない。

若い時は5年に1度でいいが、50歳を過ぎると2年に1度になる。

そのフィジカルテストの時に言われたのは

「体は何の問題もないけど、目はギリギリセーフ。今回の計器飛行の免許は大丈夫だけど、次のコマーシャルの免許取得に挑戦するときは、今の目じゃ通らないよ」

「目」のことは前から気になっていたので、空はたまたま会社で聞いた評判の良い眼医者に検査を受けに行った。

その結果、両目の軽い白内障、そして眼底の奥の血の塊がみつかった。

「糖尿病を患ったことはある?」

やはり眼底奥の血の塊は、高血糖のせいかもしれない。

日本から買ってきた、リトマス試験紙のような血糖値を測るもので簡単な検査をしてみた。

糖が出なければ黄色のまま、一番高い値に達すると濃い緑になる。

残念ながら空の検査結果は濃い緑だった。

反省だ。

空も海も一般の人よりも健康の本はかなり読んでいる。

空はマクロビオティックを一時勉強し、実践もしていたらしい。

出会った時は肉を食べないベジタリアンだったが、今は月に1、2度は肉も食べている。

海は日本綜合医学会が運営している食養学院という通信講座を受け、食養アドバイザーの認定をいただいた。

お互いに勉強をしているのに、学んだことを全く役立ててなかったことになる。

基本的に玄米菜食、1日1食を実践していることを理由に「自分たちは健康である」と勘違いをしていた。

実際に体調不良はなかったのだが・・・・

人体実験もう一度

4年前、夫婦で日本に出稼ぎに行った時に目をケガをして病院に行ったところ高血糖を指摘された。

血糖値500以上というあまりにも高い数値だったので、即入院・インシュリン治療と言われたが、それを拒否し医者を怒らせた。

再検査までの1ヶ月の間で、正常値の100以下に落とした。

この経験も血糖値は簡単に落ちると勘違いしてしまったのかもしれない。

1日1食生活はこの時から始まった。

自分たちの知識をフル活用して血糖値を下げ、今度はそれを維持してくことも考えていく。

前回も今回も高血糖を教えてくれたのは「目」だ。

絶対に失明だけは避けるように、神様が教えてくれているような気がしている。

高血糖になってしまった反省点

1、炭水化物が多すぎた。

玄米を食べているのを良いことに、ダブル炭水化物のメニューが多かった。

そば、うどん、ラーメンはお味噌汁のかわりにスープとして食していた。

パスタの時も玄米を食べる。

パスタの量も一人150gは食べていたと思う。

二人とも歳のわりには良く食べるので、1回に食べる玄米の量もかなり多かった。

会社に大きなおにぎりも持って行っていた。

玄米ならどんなに食べても大丈夫と勘違いをしていた。

 

2、食事の順序

血糖値が上がりやすい炭水化物から食べるのは良くなかった。

野菜(おかず)→味噌汁→玄米、この順序で食べる方が血糖値は上がりにくい。

月に1度のイタリアンレストランで外食をする時も、必ず1枚のピザを前菜として注文していた。

お腹が空いている時の炭水化物は、高血糖の人には自殺行為だ。

 

3、やめられないスナック菓子

ポテチが好きな空は、仕事の休みの日にはカウチポテトをするのがリラックスタイムだった。

量はかなり減っていたので、「これくらいなら大丈夫かな?」と思っていた。

でも夜中に小腹が空いた時のポテチは良くない。

休みの日、朝起きてちょっとお腹が空いているとポテチを食べていた。

これはかなり注意をして最近はやっていないが、やっぱりスナック菓子は百害あって一利なしだと思う。

 

4、運動不足

4年前の人体実験の時、毎朝ウォーキングをした。

スキーリゾートの山のホテルで働いていたので、傾斜の厳しい道を30、40分歩いていた。

今の空の仕事はずっと10時間、座りっぱなしだ。

運動不足を気にしてスクワットをしたり、デスクの高さを上げて立って仕事をしたりもしていたが、全体的の運動量はぜんぜん少ない。

「そろそろ運動を始めないとな〜」

いつでも気にしてはいたが、なかなか運動までは辿りつかず、体の硬い空はまずはストレッチからと言って最近始めたばかりだ。

 

書き出してみると、反省点はいっぱいだ。

もう一度計画を立て直して、人体実験をスタートさせる。

今度は失敗しないように長く続くような計画を立てないと、将来的に「飛べなくなる可能性」もある。

これからの人生、やりたいことをやって楽しく生きていくためにも、まさに今、体も思考もシフトチェンジの大チャンスだ。