行動に移すことがすべてのはじまり

2021年ももうすでに2ヶ月目に突入。

最近は夫の空とこれからのことを今まで以上に話をしている。

二人とも頭であれこれ考えるだけで、行動が何も伴っていない。

今のコロナ禍で現状は変えられないし、行動を起こすのはコロナが収束してからだと勝手に決めつけていた。

変化が激しいこの世の中、コロナがどのような形で収束するかもわからないし、新たな何かが起こるかもしれない。

ただただ空想しているだけでは、何事も生まれない。

「今、出来ることを考えよう!!」

今の状況で自分が何をしたいのかをよ〜く考えてみた。

もっと勉強がしたい

学生時代も今までも勉強をしてこなかったので、今、無性に勉強がしたい。

何でも良い。自分の知らないことを知りたい。

そんな衝動に駆られて、空の本棚に行ってみた。

まだ読んでない本は山ほどある。

選んだ本は「日本人とは何か」 著 山本七平

歴史はまったく興味がなかったので、ほとんど無知に近い。

最近は、世の中を知る時、自分を知る時、歴史をしらないと本質にたどり着かないと思い出した。

歴史を勉強することで自分の視野の狭さ、考えの狭さを思い知らされ、少し勉強をしただけで、新たな発想や新たな考え方ができるようになってきた。

賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ

今までの海は、何よりも経験が一番だと思っていた。

経験していないことを語るのは、絵空事を語るのと同じだと思っていた。

しかし違った。

歴史を知らないと、今の自分でさえも見えてこないのだ。

自分はこういう人間だと思い込んでいるだけの、ただの空想の人物としての自分しかわからない。

木に根っこがあるように、自分のルーツがわからないと本当の自分に辿りつかないと感じた。

海のいう本当の自分とは、自分の中の潜在意識のことである。

そして勉強を始めたら、すぐに潜在意識が動きだし、周りが動きだしてきた。

今やりたいこと

アメリカでの最終目的地はハワイ。

ハワイでやりたいことのアイディアがどんどん浮かんでいる。

でも今すぐにハワイに移住できるわけではないし、「今は何も出来ないのか?」と自分に聞いてみた。

ハワイに行かなくてもできること、やりたいことは、自分の畑を作ること。

だから大都会からこの地に移り住んできた。

今働いているのは大農場。

でも働かせてもらっているのは、水耕栽培のハウスの中。

やりたいのは露地栽培の勉強。

今の畑で「外の仕事をやりたい」とアプローチをしているが、大きな農場ではなかなか思い通りにはことは進まない。

だったら勉強できるところで働かせてもらえないか?と考えてみた。

今の農場も辞めるつもりはない。

この農場には強い縁を感じるので、この地に住んでいる限りはこの農場で働いていたいと思っている。

ファーマーズマーケットでいつも野菜を買っているチェスターフィールドはとても小さなファミリー農場。

野菜たちが元気で本当に美味しい。

この畑で週に2日間だけ働かせてもらえないか聞いてみようと思った。

「これからファームスタンドに行って、週に2日だけ働かせてもらえないか聞きに行ってくる」

チェスターフィールド?」

「そうだよ。月曜と火曜だけチェスターで働きたいなと思っているんだ」

ファーマーズマーケットは火曜日だが、土曜日にはファームスタンドと言って、道の駅を小さくしたような感じのお店を出している。

「俺もちょっと考えていることがあるんだ。でももう少し形になってから話すね」

「考えてることは常にシェアしてよ」

「大工仕事を勉強したいと思って、今フレッド(同じアパートに住んでいて家のメンテナンスの仕事をしている)にいろいろ聞いているところなんだ。休みの日に手伝いながら働けるところはないかなと思って」

ハワイに移住をしたら、なるべく自給自足的な生活をしたいと考えている。

そのために空は、簡単な大工仕事ができたらハワイの生活で役に立つのでは?と考えているようである。

「それならアンディに聞いてみようよ。もしかしたら住んでいない家を持っているかもしれないよ。習いに行くより、自分で実践した方が早いよ。ボロボロの家を直しながら住んでもいいんじゃない?」

アンディは海が働いている農場のオーナー。

この辺りの大地主で、どんどん土地を買って農地を広げている。

彼が持っている家に従業員が住んでいる。彼が持っている農地に住んでいないボロボロの家もある。それが彼の家かどうかはわからないが・・・

「じゃあ、善は急げで聞いてみて」

土曜日の朝8時半だ。

「おはようアンディ。聞きたいことがあるんだ。一軒家を探しているんだけど、もし誰も住んでいない、私たちが直しながら住めるような家を持っていないかな?と思って。お休みのリラックスしている時間に邪魔してごめんね」

驚くことに3分もしないで返信がきた。

「ぜんぜん邪魔なんかしてないよ。今、新しい農地を購入しているんだけど、そこに家があるんだ。その家が使えるかどうか見てみるね。そしてわかり次第連絡するよ」

畑の中にある家なら自分の畑も作れる。

そしてアンディが大家さんならとても安心だ。

なんだか面白いことになってきた。

チェスターフィールドで働く案はとりあえず保留。

 

今できることを考え、本を読むことから始めた2日後には空の考えていることを知ることができた。

そして二人の考えを重ね合わせて行動をとったら、まさかの返事が・・・

まだ結果はどうなるかわからない。

もしアンディの家がダメなら、チェスターフィールドに「働きたい」と言いに行けば、また何かが動き出すかもしれない。

頭で考えているだけではダメだ。

「今」に集中し、「今」できることを考え、「今」行動をする。

「今できること」は「今しかできない」