3月は夏のような陽気になったり、真冬のような零下の朝が続いたり、雪が降ったりと荒れ模様だった。
4月に入って一雨ごとに暖かくなり、いよいよ慌ただしくなってきた。
海が働いている農場も植え付けが始まり、少しずつメキシカンの同僚が戻ってきた。
冬は仕事が少ないので、メインで働いているロベルト一家だけが農場に残り、あとの人たちは牡蠣の殻むきの仕事などで収入を得ていた。
午前中だけでかなり稼げる牡蠣の殻むきをしていたポーリーはお腹がポッコリだ。
夏は炎天下の中、14時間労働になる。
ポーリーのお腹もだんだん小さくなっていくだろう。
成長が遅かったグリーンハウスの野菜たちは一気に育って、収穫が忙しい。
野菜は待ってくれない。
今は海しか収穫する人がいないので、まったく追いつかない。
ほうれん草
レタス
ふだん草(Swiss Chard)
ケール
カラード
ミニ白菜
ビーツ
今ハウスで取れる野菜はこんなところだ。
「海、マッサージして!!」
ロベルトの奥さんのコンスエロ は子供たちを学校に送り出してから、1日中働いている。
1度マッサージをしたらかなり気持ちが良かったようで、お願いされた。
「ロベルトも疲れているから、マッサージをしてあげて」
夫婦専属のマッサージ師になった。
彼らの体は筋肉で締まっている。
タフな肉体は全然違う。
海が担当している仕事、CSAの春のメンバーは53名。
冬は40名だったので、少し増えた。
去年の夏は68名だったが、今年はどれだけのメンバーが集まるだろうか?
海が働いている農場のCSAのシステムは、4シーズンごとにメンバーを集め、夏は12週間、あとのシーズンは10週間、週に一度、畑で取れた野菜を農場オリジナルバックに詰めて提供する。
Sサイズは6〜7品 $200
Lサイズは9〜10品 $350
夏だけは12週間なので、もう少し高くなる。
この春からは、オリジナルバックに入れる野菜のリストも海が作っている。
すべての工程を任せてもらえて、とても楽しんでいる。
もうすでに1日、11時間、12時間働いているが、あっという間に時間が経つ。
土をいじっているおかげで、体がどんどん健康になって疲れ知らずだ。
アメリカに来るまでは春はあまり好きではなかったが、今は一番ワクワクする季節で、大好きになっている。
メキシコから来るはずのロベルトの家族たちは来る目度がまだたっていないようだ。
この夏はどれだけ忙しくなるか?
また思いもよらないドラマが勃発して、スリリングな毎日になるだろう。
2022年の夏のお楽しみだ。