幸せいっぱい アメリカ田舎生活

子供の頃は都会に憧れて、田舎町から東京へ出た。

東京で田舎では体験できないたくさんのことを学び、そして今の海ができている。

35歳でアメリカの大都会に移住し、精神的な苦しみを味わった。

そしてこの田舎町に引っ越しをして来て7年。

この町にずっと住み続けることはあまり考えず、次の移住地のことばかり考えながら過ごしていた。

コロナのパンデミックと夫・空の退職という予想外の事態で、人生プランを建て直した。

そして「この田舎町で生きていく」とアラフィフ夫婦は決めた。

その覚悟が決まった途端、いろいろなことが動き出した。

そして導かれている気さえしている。

進むべき方向ではない道を進もうとしている時は、容赦無く上手くいかない。

どんなに行動を起こしてみても、進まないし、まったく状況が変わることはない。

そういう時はすぐに諦めて、「今がどんなに幸せか?」を噛み締める。

そうすると、幸せなことがやってくる。

 

3月、4月は思わぬ出費が多い。

税金の支払い、車の保険と家の火災保険代、そんなときに車のエンジンがかからなくなり、バッテリーの交換・・・

バッテリー交換は空が自分でやった。

近所の物知りフレッドがちょうど良いタイミングでゴミ捨てに出てきて、アドバイスをくれた。

思っていたより簡単に交換完了!!

アメリカのお母さんのような存在のKさんからランチのお誘いがあり、いつものようにご馳走になった上、食材をたっぷりもらった。

近所ではあまり良い魚が手に入らないので、遠くの市場まで行って私たちの分まで買ってきてくれた。

サーモン1本、鯖3本、キンメ1本、切り身の白身魚

寿司屋で下ろすような量だ。

魚を捌くのはお手の物の空が、全部きれいに捌いて冷凍保存。

乾燥わかめ、ひじき、ニラ、ごぼう、玄米茶など、なかなか手に入らない日本食材も買ってきてくれた。

そしてもう一つ幸せな出来事は、自分たちの息子のような歳の空の友人、オースティンからの嬉しい連絡。

彼のお父さんのところで食べ切れないほどの卵が取れるので、毎週くれるという。

お金を払うと言ったが、いらないと・・・

野菜は海が働いている畑からもらえるし、魚も卵もたっぷりある。

しばらく買い物をしなくても大丈夫だ。

出費が多い月に、食べ物を豊富にいただけるという最高の幸せ!!

 

都会に住んでいた時は今よりも収入は多かったが、出費もはるかに多かった。

食費は今の倍以上かかっていた。

月に1、2度は外食もしていた。

都会には美味しいレストランが沢山あったので、レストランで食事をするのが何よりも楽しみだった。

今は外食をするよりも、お酒を買って家飲みをする方が美味しいし楽しい。

 

大きい犬が飼いたい海だが、今は週に一度、同僚のローラの家に遊びに行き、ジャーマンシェパードのグレッチェンと遊んでいる。

それで大満足だ。

 

「今のこの生活」は本当に幸せだ。

日本に帰れない、旅行ができない、友達がいない、美味しいレストランがない、収入が少ない。

ないものを挙げればきりがないが、あるものに意識を向けると、これ以上の幸せはないのでは?と思える。

田舎暮らし、最高!!