2022年初日、アメリカ東海岸の小さな田舎町は残念ながら天気は良くなかった。
1日、2日とも雨模様で、去年と同じくご来光を拝むことは出来なかった。
でも気分はとても軽やかにスタートを切ることができた。
2022年、絶対に良い年になる予感がしている。
大晦日の日は仕事が終わってから、家から一番近いカジノの中にあるステーキハウスで、家族のように親しくしてもらっているKさんご夫婦とディナー。
空と海の経済状況を知っているKさんは、大小合わせて4つの段ボールに食糧をたくさん入れて持ってきてくれた。
もちろんレストランでの食事もKさんご夫妻がすべて賄ってくれる。
Kさんご夫妻はシャトーブリアンのコースディナー。
空は魚介類がたっぷりと入ったパスタ、海はグリーンピースリゾットの周りに、大きな6つの海老に蟹の身を入れて包み、それがベーコン巻きになっているという、なんて呼んだらいいのかわからないその日のスペシャルを頼んだ。
空のパスタも海のリゾットも$48(約5000円)という、高級な一皿だ。
「今日はマイクが奮発して予算はいつもより多いから、遠慮しないで食べてね」
Kさんからそう言われ、遠慮をしないで頂いた。
2021年の締めは、大好きなお二人ととても幸せなひとときだった。
1月2日は海の父の命日だ。
33回忌も数年前に済んで、父が亡くなってもう何年になるのだろう?
いつもと同じく、日曜日の朝は早朝洗濯だ。
雨が降っていたせいか?コインランドリーは海が終わるまで誰も来なかった。
洗濯をしている時、FBのメッセンジャーで大好きな日本の友人から連絡がきた。
「この曲を聴いて海のことを思い出したよ!!」
海が東京で飲食店を経営をしていた時によく聴いていた、Def Techの「My way」が添付されていた。
お店を辞めてから一度も聞いてなかったこの曲を聴いて、いろいろなことを思い出し、いろいろな感情が渦巻いて涙がこぼれた。
「お正月からこんな気持ちになれるなんて、とっても幸せ」
言葉では表せられないとても複雑だが、でもとても幸せな感情になっていた。
1日も2日も空とゆっくりと時間が過ごせた。
結婚してからというよりも、付き合い始めてから、クリスマスもお正月も一緒に過ごせたのは初めてかもしれない。
特別なことをするわけではないが、一緒に料理を作って、のんびりと映画や動画を観ながらお酒を飲んだり、ご飯を食べたり、それだけで十分幸せだ。
3日の仕事始めは雪だった。
午前8時頃から雨から雪に変わり、深々と降り積もった。
早く仕事を切り上げて家に帰る途中、対向車をちょっとだけ避けたら動けなくなってしまった。
対向車のお兄ちゃんがバックで戻ってきてくれて、助けてくれた。
道を走っている車はほぼ四輪駆動のトラックだけだ。
前に住んでいた都会では、雪が降るとすぐに除雪車で綺麗にしてくれていたので、家の周りだけ雪かきをすれば、出掛けるのに問題はなかったが、ここは田舎町。
4日の朝にかけてどんどん気温が下がり、4日の午前7時、8時はマイナス8度の予報になっている。
仕事に行けるのだろうか?
2022年も世の中では、まだまだいろいろなことが起こるだろう。
でもアラフィフ夫婦にとっては、良いことしか起こらない気がしている。
これからの1年を想像して、こんなにワクワクするお正月を過ごしたのは初めてだ。
そして元日から、素敵な言葉を発見した。
和顔施(わがんせ) 相手に笑顔を施すというのが一つの徳となる
幸せというのは笑顔に集まってくる
これが2022年の海の抱負になった。