数ヶ月前からいろいろのものが値上がりしている。
いや、もっと前からかもしれない。
2021年の11月にガソリンが高騰した。
物が値上がり始めたと感じたのはその頃からだ。
海が住んでいるアメリカ東海岸の田舎町で日本の食材を買えるところは、一軒だけあるコリアンストアーだ。
オーナーはコリアン夫婦なのに、なぜか店の名前は日本の名前だ。
毎週その店で豆腐やきのこ、そして醤油などの調味料を買っている。
きのこ類はある時とない時があるので、きのこ大好きなアラフィフ夫婦はかならず買ってしまう。
今まではえのきもしめじも1つ$2.99だった。
にほんと比べたらもちろん高い。
でも大都会に住んでいた時もだいたい日本の食材は、日本の3倍くらいの値段だった。
この田舎町ではそれ以上だ。
このコリアンの店では買うものがほとんど決まっているので、使う金額もいつもほぼ同じだ。
しかし前回は予想していた金額よりもはるかに高かった。
海はレシートを見て目を疑った。
しめじ2つとえのき2つで$20(約¥2000)だった。
さすがに高すぎる。
返品しようと思い、レシートときのこを持って店に戻った。
「このきのこの値段間違ってない?」
「ごめんね、すべて値上がりしているんだよ」
「それにしても高いよね?」
「ごめんね」
コリアンのおじさんとおばさんは、いつもは態度があまりよろしくないのだが、この時のおばさんはとても申し訳なさそうに謝ってくれた。
そういう態度を取られると弱い。
もう次からは買わないと決めて、今回はとっても高いきのこを美味しくいただくことにした。
アメリカで買い物をするときに、値段が書いていないものを買うときは気をつけなければならない。
お金を払う前に必ずレジで値段を聞くのが大切である。
もう一つアメリカのスーパーで買い物をするときに気をつけなければならないのが、賞味期限。
日本のスーパーでは古いものが手前に置いてあり、新しいものは取りにくい奥にあるのが普通である。
アメリカではそんなことはないのだ。
先日鶏肉を買いに行った。
一番奥から取った鶏ももは賞味期限が数日しかない古いものだった。
一番前にあるものの日付を確認してみると、なんと賞味期限まで1週間以上ある新しいものだった。
棚にあった全部の鶏肉の賞味期限を確認してみると、手前にあるのが全部新しい。
日本にいた時の習慣で生鮮食品は奥から取ってしまう癖があるが、アメリカではほとんどが奥にある方が古い。
そこのスーパーでは、賞味期限が迫ってくるとマネージャープライスと言って割引になる。
だからか?古いものから買わせるというセコい?ことはやらないのかもしれない。
従業員がただ何も考えずに置いているだけかもしれないが・・・
同僚の肉好きなアーロンは、「肉を買うときは土曜日の午前中に行くと良いよ。マネージャープライになっているから」と言っていたのを思い出した。
アメリカ人はあまり細かいことを気にしないので、よく確認をしないと腐っている野菜や果物も平気で置いてある。
素晴らしい自己責任の国である。
消費者がきちんと確認して買うのが当たり前なのだ。
そして日本よりも簡単に返品ができるので、開けたものでもレシートを持っていけば大体のものは返品できる。
そんな国アメリカで買い物をするときは賞味期限以外にも、袋が破れていないか?蓋が開いてないか?漏れてないか?・・・・
いろいろと確認をしなければならない。
生鮮食品以外でも、箱に入っている靴でも左右でサイズが違う時もある。
洋服はほつれていたり、穴が空いていることもある。
日本のような感覚で、買い物をしてはいけないのだ。