2月1日、アメリカでは公共交通機関でマスクを着けることが義務付けられた。
海が住んでいる田舎町では、ほとんどの人がマスクを着けているように見えるが、都会ではマスクを着けないアメリカ人が多いのだろうか?
先日、面白いことを言っていた人がいた。
どこで聞いたのか忘れてしまったのだが・・・
「マスクをすることを義務化してしまうと、アメリカ人は守らない人が多いだろう。アメリカ人は自己責任が好きだから、『マスクを着けないでコロナに感染しても何も補償はしません。自己責任です』というと、アメリカ人はみんなマスクを着けるようになる」
この意見は間違っていない気がする。
アメリカと日本の大きな違いが「自己責任」の範囲の幅だ。
例えば、日本では車を持っていると2年ごとに車検を受けなければならない。(新車の場合は初回は3年)
車検を受けるだけで、5万円〜10万円ほどかかる。
車検を受けているから、車はいつも安全で整備されている。
アメリカは州ごとに法律が違う。
以前住んでいた都会は、日本とおなじように2年おきに車検を受けなければならなかった。
でも今住んでいるところは、ナンバープレートを取る時だけ。
新車を買った時、中古車を買った時、引越しをしてきて州のナンバープレートを取得するときのみ。
1回だけ州の規定に通れば、そのあとの車のメンテナンスは自己責任。
だからアメリカのハイウェーや国道に故障車が止まっていることは頻繁に見る。
今海が乗っている2002年製のトヨタちゃんの車検を受けた時、州の規定がそんなに厳しくなかったので、ちょっとだけ直しただけで通ってしまった。
費用は$100(約1万円)もかからなかった。
バイクを乗るときも、ヘルメットを被らなくてもいい州もある。
ヘルメットを被らずに事故を起こして大怪我をしても、自己責任。
自由の国アメリカは、人から指図されるのではなく、何事も自分で決めるのが好きな国である。
だからこそ、自己主張も強い。
アメリカは「安全」は自分で守らなくてはならない。
「安全」を守るのも自己責任。
日本はいろいろな決まりが多いが、「安全」はある程度守られている。
「アメリカ人は自己責任が好き!」そんな気がする。