アラフィフ夫婦 大きく広がっていく将来の夢

空と海はアラフィフ夫婦だ。

一般的に言うと、そろそろ子育てが終わりに近づき、自分たちの第二の人生を考え始める時ではないだろうか?

空と海には子供はいない。

そのおかげで好きなことができ、そのせいでいつまでも大人になりきれない私たちだ。

歳を重ねると「夢」を見ることが少なくなっていくようだ。

諦めることが多くなっていくのはなぜだろう?

自分の限界が見えてしまうのか?

体力的に自信がなくなっていくのか?

空と海は歳を重ねるたびに、夢がどんどん大きく広がっていく。

自分たちの限界はまだまだ見えない。

体力は今のうちからつけておく。

自分たちの10年後、20年後が楽しみで仕方がない。

 

空の夢

夫の空は飛行機のインストラクターの免許を取ると張り切っている。

54歳の今から、学生ローンを組んでやろうとしている。

空は30代の時にプライベード(自家用操縦士)の免許を取得している。

次のステップの計器飛行の免許を取得する直前に9.11が起こった。

すでに筆記試験はパスしていて、あとは実技試験のみだった。

しかし、通っていたフライトスクールは一時閉鎖され、しばらく飛行機に乗れなかった。

かなり気合を入れて頑張っていたので、予期せぬ突然の事態にポキっと心が折れてしまったようだ。

飛ぶことから離れてしまった。

時間は経過し、50歳から航空会社で働き出し、52歳でフライトディスパッチャーの国家資格をとり、また飛びたいという意欲が湧いてきたようだ。

インストラクターになるには、自分の操縦技術はもちろんのこと、飛びながら教えるというさらに難しい技術が必要だ。

コミュニケーション能力は必須条件だ。

あまり人付き合いが上手ではない空が、自分の限界を超えるためにインストラクターになりたいと言っている。

野心を持つことは素敵だ!!

自分の限界を超える、自分の実力を試すなんてドキドキする。

そんな夫を惚れ直す。

「インストラクターの免許を取得できたら、ハワイに移住しよう!」

ハワイはたくさんのフライトスクールがあるらしい。

今はインストラクター、パイロット不足だ。

需要はまだまだある。

そして、新型コロナのパンデミックで大型旅客機は今まで通り運航できるだろうか?

これからの旅は、小型飛行機で個人旅行が主流になるのでは?

もちろん、海外旅行は今までのように簡単に安くは行けなくなるだろう。

もし海の予想が当たれば、ますますパイロットの需要が増える。

ということは、インストラクターの仕事は良いのではないか???

夢はどんどん広がっていく・・・

 

海の夢

海は小さな小さな飲食店もしくは、ただ人が集まれる団欒場所を作りたいと思っている。

友人、近所の人、旅人がふらっと気軽に立ち寄れる空間だ。

自宅の庭で野菜を作り、野生の動物や飼っている動物たちがいる。

そんな庭先に、小さな小屋を建て誰でも利用できる、のんびり自分の時間を楽しめるような空間を作りたい。

カフェとして利用してもいいし、ある時は海の手料理を振る舞っても良い。

たまには映画を上映してもいいし、ギャラリーでも小さなライブを開催してもいい。

商売を目的にするのではなく、人の交流もしくはただ空間の提供でも良い。

人が集まって、何かが生まれるような場所を作りたい。

海は人が大好きだ。

もちろん誰でも好きなわけではない。

好き嫌いはかなり激しい。

自分で飲食店を経営をした経験から、「場所」に集まってくる人は、「場所の持ち主」の感覚に近い人が来てくれるのを知っている。

海が愛溢れる存在でいれば、愛のある人たちが集まってくれるだろう。

漠然とそんな夢を描いている。

 

これからもどんどん夢は膨らんでいくだろう。

夢だけで終わらさず、必ず現実にする。

渋沢栄一の名言で

「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えに来たら、百まで待てと追い返せ」

というのがある。

素敵な言葉だ。

私たちアラフィフはまだまだこれからだ!!