オンとオフを分けるのは、プロフェッショナルじゃない???

この10月でちょうど半世紀生きてきたことになる。

そしてずっと勘違いをしていたことを発見した。

オンとオフを分ける生き方

 

海の中でお金をいただく行為はすべてプロフェッショナルでなければ・・・という思いを持っている。

プロ=お金をいただく

アマ=お金を頂かない、ボランティア

2015年に日本に出稼ぎに帰った時、10代の若い子たちに仕事を教える機会を与えられた。

その時にいつも「ボランティアで働いているのなら何も言わないけど、お金をいただくのならプロとしての意識を持ってね」

飲食業界で働いてた海にとってのプロの意識とは、お客さんの気持ちを読むということだ。

常に「このお客さんは何も求めているのか?」を考える。

すべてのお客さんが同じものを求めているわけではない。一人一人求めているものが違うからこそ、その人の心を読むことがとても大切だと思っている。

お客さんの心を読めるようになれば、自然に一緒に働いている同僚の気持ちも読めるようになる。

サービス業にとって、とても大切なテクニックだと思っている。

 

仕事の時に相手の気持ちを読むことを心掛けて実践していると、それが自然にできるようになる。その代わり、プライベートではしない。

友達は気を遣わない相手としか遊んだり食事をしないし、夫の空が求めてることを読まずに今まで生活してきた。

仕事とプライベートは違うから・・・と言って自分の言動を分けていることが格好良いと思っていた。

「私はプロフェッショナル精神を持っているから・・・」なんて、若い時は生意気なことを言っていた。

そして今やっと気がついた。

本当のプロフェッショナルはオンとオフがない

というか、常にオン状態で居られなければプロフェッショナルとは言えないと今は思っている。

そしてオンとオフのエネルギー消費量は変わらないということも実践してわかった。

今までの海はなんちゃってプロフェッショナルだった。

本物のサービス業のプロとは、いかなる時でも誰にでも、相手の気持ちを読み心地良くさせる人のことだという結論に達した。

 

今働いている農場で海はムードメーカーだ。

最近とくに職場の雰囲気が良くないので、一人一人に声をかけ、時には馬鹿なことを言って緊張した雰囲気を和らげている。

職場で100%全力投球なので、家ではエネルギーが残っていない。「オフだから・・・」という言い訳ができると思っていた。

でもそれは違うということに気がついた。

まずは目の前の、一番近い存在の夫の心を読み、心地良くさせたり喜ばせたりできなければ、他の人にできるはずはない。

今まで海がしてきたことは、独りよがりだったような気がしている。

 

あと4週間で今働いている農場を辞めて、新しい農場で働くことになっている。

今の農場は大きなマーケットでビジネスをしているが、今度の農場はとても小さくローカルのお客さんがメインだ。

7年ぶりに転職をするので「仕事」に対しての意識などを考えていたら、自分の至らなさに気がついた。

何歳になっても、一生人生の勉強は続く・・・・