昭和のおやつ

1972年、昭和47年生まれ。

とても良い時期に生まれたと嬉しく思っている。

生まれた時は高度成長期の勢いがあり、10代の時はバブルも経験し、社会人になってインターネットの普及で、世界そして生き方が急激に変わったという変化を目の当たりにしている。

ドラえもんで見ていた「テレビ電話」が今では当たり前になっている。

昭和の時代がとても懐かしく、思い出すと心がほっこりとする。

特に夏の終わりは、無性に子供時代のことを思い出す。

 

海が子供の頃は夏のおやつといえば、とうもろこしや甘いトマトだった。

そして甘い麦茶。

子供のころは大きなやかんで麦茶を沸かして、お砂糖を入れていた。

特に雨の日にプールに入り、冷え切った体にぬるくて甘い麦茶がたまらなく美味しかった。

毎日のようにおやつを食べていたような気がするが、買ってきたスナック菓子などではなかった。

スナック菓子は友達が来た時用に戸棚にしまってあった。

お茶菓子と言って、近所の人がお茶を飲みにきたりするので、その時に出すものだった。

近所の家には親戚のようなお付き合いをしていた家があり、お煎餅などを食べたいときは、そこの家にお茶を飲みによく行っていた。

スナック菓子は今よりも特別なもので、いつでも食べられるというよりも、お客さん用として準備をしておくものだった。

今のようにスナック菓子が当たり前になったのは、コンビニが出来てからのような気がする。

便利になったのはいいが「特別」な時間を過ごすことが少なくなった感じがする。

 

アメリカでは夏になるとスーパーにとうもろこしが山積みになる。

アメリカ人はスイートコーンが大好きだ。

海が働いている農場では作っていないが、直営店のグロッサリーストアに置くために近くの農場から大量に購入した。

そのおこぼれをもらってきた。

塩茹でとうもろこしが大好きだ。

日本のとうもろこしのように粒は大きくないが、甘味はしっかりとある。

昭和の時代を懐かしく思い出しながら食べるとうもろこしは、心がほっこりとして優しい味がする。