今でも着ている 30年前のジャケット

海はとても物持ちが良い。

そしてあまり物欲がないため、身の回りの物は皆かなり年季が入っている。

お気に入りの皮のポシェット型のバッグは、高校の卒業祝いで母から買ってもらったものだ。一度ポルトガルのバスの中に置き忘れたが、戻ってきてくれた。

そして今でも大切に使っている。

お財布は2代目。

初代のものは初任給で買ったもの。

値段を見ずに手触りだけで選んだ、かなりお気に入りのものだ。

これは日本に帰るときに、日本円専門財布として今でも活躍中だ。

今使っている2代目は、15年くらい前に友人が誕生日プレゼントに買ってくれた大切なものだ。

長く使ってボロボロになるほどに愛着が湧いて、もっと可愛がるようになる。

 

19歳の時、初めてスキーウェアを自分で買った。

それまではいつも姉や知り合いのおさがりばかりだった。

スキーウェアと一緒にちょっと高かったが、ジャケットも買った。

フリースのような生地で裏地はナイロン、とても軽くて風も水も通さずとても着心地が良い。

その当時、好きだった大きめのボタンがとても可愛い。

10代、20代のころはほぼメンズばかり着ていたので、たぶんこのジャケットもメンズだと思う。

若かった当時でも日本では、スキー場以外で着ると恥ずかしいくらい派手だったが、アメリカでは全然へっちゃらだ。

今では普段着として着ている。

「良いジャケット着ているね」

アメリカで何回言われたかわからない。

どこで買ったの?と聞かれることもある。

「30年前に日本で買ったものだよ」

ほとんどは30年前のものには見えないという反応だ。


”洗濯はドライクリーニングで”と表示があるので、今まではずっとクリーニングに出していた。

先日、友人の家に遊びに行き、彼女の愛犬のシェパードと遊んでかなり汚れた。

コインランドリーに洗濯に行った時、着て行ったそのジャケットも洗ってみた。

もしダメになっても、30年も着ているのだから良いかな?という思いもあった。

乾燥機にもかけたそのジャケットは何の問題もなく綺麗になった。

日本の洗濯表示は丁寧過ぎるのか?それとも30年前のものは、品質がとても良かったのか???

 

若いころから着るものの好みが変わらない自分もすごいと思うが、Phenixの品質も素晴らしい!!

Phenixのウェブサイトを改めてチェックしてみたが、今はあまり派手な柄はない。

かっこいい系でまとめている感じだ。

このジャケットをいつまで着られるかが楽しみになってきた。

ジャケットがダメになるのが先か?派手すぎて年齢的に着られなくなってしまうのか?

ちなみに、大好きなオレンジと黄色をメインに赤、青、緑、グレーが入ったマーブル模様のジュータンのような柄なので、ジュータンジャケットと呼んでいる。