『あまくない砂糖の話』

こんなタイトルの映画を観た。

英語では「The sugar film」というシンプルなタイトルだった。

なぜこの映画を観たのかというと、どうしても止められない甘いものからの脱出を試みるため。

何度も何度もトライしているのだが、どうしても止められないでいる。

「甘いものは自分で作った手作りのものだけ」

そう決めて、実際にクッキーやチーズケーキなどを焼いたりしているのだが、周りには簡単に手に入る甘〜い物の誘惑に溢れている。

 

体調が悪くなる時は最初に必ず排便に変化が出る。次に腰回りに違和感を感じることが自覚できるようになった。

そういう時に1週間くらい前からの食べ物を思い返すと、いつもよりも多めの砂糖、小麦、乳製品を摂取している。ここまで自分でわかっているのに止められないのは中毒性があるからだと思う。

アメリカ医学図書館とミシガン大学の研究発表で、依存度の高い加工食品のランキングを見つけた。

1、ピザ

2、チョコレート

3、チップス

4、クッキー

5、アイスクリーム

6、フレンチフライ(フライドポテト)

体調を崩すときは、必ずこれらを食べているときだ。

アイスクリームはほとんど食べないが、他の1〜6は無性に食べたくなるときがある。これらを1週間ほど食べ続けると食べた量とは関係なく、まずは排便のリズムがおかしくなり、そして腰回り(股関節などを含め)の動きが悪くなり、肩こり、そして一番ひどい症状は偏頭痛。

10代の時にムチ打ちをしているので、偏頭痛の原因はムチ打ちからの肩こりのせいにしていたが、よく考えてみると食べ物の原因の方が多いような気がする。

”気圧の変化で肩こりをする”と思っていたが、気圧が変化をする時は精神バランスの変化も起きて、チョコレートなどが食べたくなっていただけかもしれない。

特に女性は生理というものがあるので、月の満ち欠けやホルモンのバランスの影響で心が乱れる。

そういう時に「生理になるから甘いものを欲するのかも?」という勝手な解釈で自分に甘くなり、チョコレートに手が伸びる。

 

もうそろそろ自分を律する時期に来ている気がしている。

そんなことを思っていると、甘い誘惑が・・・

「海、これ全部持って帰って」

職場の農場のオーナーのマットから大量のドーナッツをもらった。

取引をしているベーカリーからもらってきた物だった。

マットの2人の子供たちは甘いものが大好きで、学校から帰ってくると大人にとっても大きすぎるチョコチップクッキーやスナック菓子をペロッと食べてしまう。

マットは子供たちに見つからないうちに、海の荷物置き場にドーナツがたくさん入っている紙袋を押し込んでいた。

食べたことのないお店のスイーツは「味見」という言い訳で、そんなに好きでもないドーナツでも手が出てしまう。

食後に1つだけ・・・と、砂糖がたぷりとまぶしてあるオーソドックスなドーナツをコーヒーと一緒に楽しんだ。

反応はすぐに出た。次の日の朝、いつもは痒くならない肋骨のまわりが痒くなった。

 

体はきっと「もうそろそろ砂糖が体に合わないこと、体に悪いということを気づいて!!」と伝えてくれているのだと思う。

そして半世紀を生きてきた今、体調を崩すと今までよりも辛い思いをすることを経験した。

今までなら偏頭痛が起こっても1週間もすれば消えていたが、去年の終わりに3年ぶりに体調を崩した時は、約1ヶ月間偏頭痛が取れなかった。

そして農アスリートとして絶好調の体で仕事をするためには、今までよりも体調管理をしっかりしなくては・・・

まだまだ若いつもりでいるが、確実に20代の時とは違う回復力になっている。

 

『あまくない砂糖の話』は健康志向で食事にも気をつけていたオーストラリアの俳優さんのドキュメンタリータッチの映画だ。

自分の彼女が妊娠したのをきっかけに、自分の体を使って『本当の健康とは』をテーマに人体実験する。

オーストラリア人は平均して40gの砂糖を毎日摂取しているらしい。

・ジャンクフードを食べずに、健康食品(加工品)を食べる。

・毎日40gの砂糖を摂る。

 それらを食べ続けたらどんな症状が出るか?どんな健康状態になるか?の人体実験のドキュメンタリー。

健康食品と言われているものでも、ものすごい量の砂糖が入っている。

オーガニック・シリアル、ヨーグルト、スムージー、健康飲料・・・etc

 

これを一緒に観た夫の空の感想は・・・

「10年前にこの映画を観たかった」

空は血糖値が高い、いや、高かった。

都会に住んでいた時、健康志向の高い高級スーパーで体に良いとされている、加工食品を買って食べていた。

「これは〇〇をつかっているから、大丈夫」

「これは〇〇が入っていないから、安心して食べられる」

まさか血糖値が驚く数値になっていることに気が付かなかった。

映画を見終わって、空も海と同じことを思ったようだ。

「砂糖を食べている場合じゃない」

 

今回の空は本気だ。

今まで数年かけて食事制限をしてきて、血糖値を正常値まで戻した。

家では節制した食生活をしていても、外食をするときは「たまには良いか」と好きなものを好きなだけ食べていた。

外食は年に数回程度。

映画を見終わってから久しぶりに近所のイタリアンに行った。

空が頼んだのはパスタ。

パスタを頼むとサラダが付いてくる。

今まではサラダに大好きなドレッシングをたっぷりとかけて食べていたが、なんと、何もかけずに野菜だけを食べている。

空は本気だ!!!

 

よし、私も!!!

本気を出して、砂糖を止めよう。

甘いものは自分の作った手作りスイーツのみ!!

本物のメープルシロップかハチミツで甘さ控えめ!!

まだ自分に甘さが残っている海である(苦笑)