アメリカから見る 日本のコロナ対策

アメリカに住んでいる日本人の人たちは、将来日本に帰ろうと考えている人、日本に帰るつもりがない人では、日本に対しての思いが全然違う。

旦那さんがアメリカ人だったりアメリカ人に帰化している人たちは帰ることは考えていないので、あまり日本のことに関心がない。

空と海は前者だ。

完全に日本に帰るとは決めてはいないが、もちろん、絶対に帰らないとは思っていない。

だから日本のニュースをいつもチェックしているし、政治も気にしている。

今回のコロナでは思わず笑ってしまうニュースも多い。

笑ってしまった日本のニュース

去年の11月頃だったか?「マスク会食」というニュースをみた。

食べ物を口に入れる時だけマスクをちょっとだけ外し、口に入れたらまたすぐにマスクをすると実演付きで説明していた。

「本気でそんなことを言っているの???」

思わず笑ってしまった。

日曜日の朝の報道番組でコメンテーターは

「僕はやっていますよ」

と真顔で言っていた。

そこまでして人と食事をしたくないと思うのは海だけなのか?

みんな聞き流しているのか?

年末に菅総理や二階幹事長が忘年会をしたというニュースから、パッタリと「マスク会食」という言葉を聞かなくなった気がする。

国会議員ができないことは、国民だってできないことがやっとわかったのか?

もう一つは、小池都知事のフリップ芸。

5つの小

1、少人数

2、小一時間

3、小声

4、小皿

5、こまめ  それと 心遣い

「東京都のコロナ対策がこれ?小学生じゃないんだから・・・」

これもかなり笑ってしまった。

遠いアメリカに住んでいて、日本の空気感がわからないからかもしれないが、日本の政治家の対策は漫画のようにしか見えない。

ビジョンの違い

いろいろな人の動画などを見て、コロナ対策に対してのいろいろな考え方を知った。

PCR検査をやるべきだという人、やる意味はないという人。

マスクはすべきだという人、する必要はないという人。

GoToキャンペーンは良いという人、そんなことをやるなら金を配れという人。

まったく反対の意見を言う人たちの意見をよく聞いてみると、どちらの意見も理解できる。

違いはコロナと経済のバランスの考え方と、ビジョンの違いだということがわかった。

コロナを完全に収束させてから、経済を回していくビジョンの人と、2、3年は収束しないを前提に、コロナと共に経済を回していくというビジョンの人だ。

台湾 やニュージーランドのように、収束させた国はPCR検査をやりまくっている。

無症状感染者を割り出して、それらの人たちの行動を抑え、感染のバラマキをさせない。

とにかくお金を配ってコロナが収束するまで人々の生活の動きを止める。コロナを完全に収束させその後に経済を回復させるというのが、1つのビジョンだ。

もう一つは、むやみにPCR検査などやらずに、人々の生活を止めずに経済を止めずに感染者(症状が出ている人)をケアして重症化させないようにするというビジョン。

今のインフルエンザ特措法だと陽性者は隔離させなくてはならない。

陽性者は感染者(症状が出ている人)ではないとの考えで、PCR検査で陽性者をあぶりださない。

日本の問題はリーダーシップ

遠くから日本をみていると、きちんとしたリーダーがいないというのが大問題だと感じる。

「専門委員会と相談して・・・」

「そのことに関しては、西村対策担当大臣から・・・厚労省から・・・」

もちろん専門家の意見を聞くことはとても大切なことだと思う。

専門家の意見をたくさん聞いて、ビジョンを持って日本のコロナ対策を打ち出すのがリーダーの勤めだ。

リスクを負いたくないのか?責任逃れをしているのか?誰の言うことを聞けばいいのかわからない状態である。

日本のリーダーは誰なのであろうか???

国民から徴収した税金を使って国や国民を守っていく政治家、そしてそのトップの総理大臣には、自分たちを応援してくれる企業やそこで働いている人たちだけが良い思いをするようなチンケな政策ではなく、日本全国民を守る政策をしてほしい。

きちんとしたビジョンを国民に明確に示しながら・・・

日本人に生まれて良かった

心の底からそう思えるような日本になってほしいと願っている。