「海から教わったこと。忙しい人こそ、忙しいって言わないこと」
こんなことを10数年前に姉から言われた。
姉曰く「忙しくて・・・」と忙しいことを言い訳にする人は、大して忙しくないらしい。
日本で飲食店を営んでいた時、毎日13、14時間は働いていた。
家には寝に帰るだけ。
食事もお店、日曜日を除いた6日間はほぼお店で過ごしていた。
アルバイトなどは雇っていなかったので、全てを当時のパートナーと海とでやらなければならなかった。
それでもお店に入る前に、週に2、3日は走ったり泳いだりしてた。
お店に入るのは10時、終わるのは23時、24時、常連さんがなかなか帰らないと一緒に飲みながら2時、3時になることもあった。
休みの日曜日も普段行けないところへ買い出しに行ったり、常連のお客さんの個展や写真展、知り合いのお店などに顔をだしたり、ほどんど家でのんびりすることはなかった。
家で食事をしていなかったので冷蔵庫には飲み物しか入っておらず、日曜日は100%外食だった。
どんなに疲れていてもお腹が空いたら、外に出るか?歩いて行ける自分のお店まで行って作るしかなかった。
基本的に動くこと、働くことが好きなのだ。
アメリカに来てから生活が大きく変わった。
アメリカ生活のスタートは学生としてだったので、動かないことの方が多くなった。
一番苦手だった机に座っていることが日常になってしまった。
日本にいた時は持っていなかった、パソコンや携帯電話も持っている。
家にいると、携帯電話やパソコンをいじることが多い。
2年半前から親の介護のために、日本とアメリカを行ったり来たりすることが多くなり、畑の仕事もあまり出来なかった。
そしてあまり働かない、動かないことが当たり前になってしまった。
2週間前から畑での仕事が増えた。
水耕栽培のハウスの仕事から露地栽培の仕事に移って、今まで1週間に30時間程度しか働いていなかったが、今は40時間以上働いている。
しかも肉体的には露地栽培の方が圧倒的にキツイ。
ハウスの時は自由に仕事を休んだり出来たが、露地栽培では任されている仕事があるので今までのようには休めない。
体が資本なので、仕事に行く前に10分、15分のヨガを始めた。
前の日の疲れが多少残っていても、ヨガをした後はスーッと疲れが抜ける。
そして新しいエネルギーが湧き出てくる。
キッチンに立つ時間も多くなって、お料理をすることがますます楽しくなっている。
食べること=生きること
体に良いものを食べないと、肉体労働者は大変だ。
今まで食べていたスーパーで買ってきたお菓子(大好きだったクラッカー)など一切やめ、手作りのおやつを作っている。
自分の体に合わせたおやつ作り。
畑から帰ってきてシャワーを浴び、食事をするともう5時、6時になってしまう。
ちょっと休憩をしてから、次の日の食事(前菜)の用意をするとあっという間に8時。
そして夜のヨガタイム。
だいたい8時頃から始めようと決めている。
最近はゆっくりとしたヨガをしていると、そのまま床で寝落ちしてしまうこともある。
朝は4時か4時半には起きるので、9時半には寝ようと思っている。
今までより断然忙しくなっているが、そうなると体のエネルギーが活発になり増える気がしている。
今までより手の込んだ料理をしたり、手作りおやつを作ったり、ちょっとの時間に本を読んだり、そしてブログもある。
自分がイキイキとしているを感じる。
「そうだ、体を動かしていた方が元気がでるんだった!!」
子供のころから家にジッとしていることなく、常に外で遊んでいた。
体を動かすことが海の体の基本だった。
体が疲れているから、体を動かす。
時間がないから、少ない時間で効率よく動く。
たった5分で出来ることはたくさんある。
お湯を沸かしている時にできる作業もたくさんある。
忘れていた感覚がどんどん蘇ってきた。
忙しいほど楽しい!!
忙しいほどパワー全快だ!!