昔から自分のことが大好きで、自分のことを褒めて生きてきた。
「褒められて伸びるタイプ」
叱られて、なにくそ根性で成長する人もいるらしいが、海の場合は褒められるとますます頑張り育つタイプだ。
「私って本当に素晴らしい妻だよね」
思わずこんな言葉が出てしまった。
2020年12月1日から夫、空の血糖値を下げるための人体実験を始めた。
食事のスタイルを一気に変えた。
夫の血糖値を下げるために妻ができることは、食事を整えることだけである。
あとは本人が生活習慣を変えるしかない。
食生活を変え1ヶ月後の今年1月にヘモグロビンA1cを測った時は、6.9あった。
以前は11以上あったので、これでも下がった方だとおもうが、まだまだ正常値には程遠い。
3ヶ月経った4月、数値を測ってみた。
なんと・・・・
5.0
正常値である。
しかもギリギリの正常値ではなく、完璧な正常値。
正常値は4.6~5.6らしい。
6.2までなら要注意の範囲だ。
「やった〜!!」
はっきり言って、この食生活で下がっていなかったら・・・と思っていた。
これ以上どうのように食生活を変えれば良いかわからない。
精一杯のことをやっている。
「今回下がってなかったら、どうしようかと思っていたよ。これ以上協力できることはないからね」
「俺がもっと運動をするだけ・・・だよな」
実は週に3回通っていたジム通いだったが、今はお休み状態だ。
でも確実に下がっているということは、すべて食事のおかげ???
ということは・・・・
「こんなに協力的で素晴らしい妻はいる???」
「いないね。本当にありがとう!!感謝しているよ」
昔は自分のことを褒めちぎる海のことをうざいと思っていたと思うが、最近は慣れたようで「また始まった・・・」という感じで笑っている。
それにしても空も頑張っている。
大好きだったポテチも食べず、間食もせず、食事も腹8分目。
たばこもお酒も飲まない空の唯一のストレス解消が、ポテチや仕事から帰ってきてからや休みの日のカウチポテトだった。
仕事のストレスは以前より大きくなっているが、食に走らず耐えている。
そして正常値になった日、「今日くらいは・・・」と言うかと思ったら、
「ここまできたら、絶対に元に戻さない」と、自分にまた鞭をいれていた。
ヘモグロビンA1cを下げるには、3食規則正しく食べなくてはいけないとか、食事の間隔をあまり開けすぎてはいけないとかいう医者や栄養士の人がほとんだ。
でも自分の体に合う方法を自分の体を使って実験をするのが一番だということがわかった。
食べ物も食べ方も、人によっては合うものと合わないものがある。
「1日1食なんて絶対にダメだ」と言っている医者もいるがちゃんと下がった。
みんながみんな同じ生活を送っているわけではないし、体質も生活環境も違う。
それにしても4ヶ月でしっかり結果を出せた。
これを維持していけばいいだけだ。
食事のスタイルと内容を変え、海自身も健康になっている。
「夫の健康を守るのは妻の仕事ですよ」
結婚した時に言われた、栄養学博士の先生の言葉を思い出した。
「やっと妻としての仕事をしただけか・・・」