「もったいない」「しょうがない」言葉の受け取り方

私たち夫婦はネガティブな言葉は極力使わないように気をつけている。

先日、海が発した「もったいない」「しょうがない」という言葉が問題になった。

「もったいないから〜する」

これは、ポジティブな行動と共に発している。

「もったいないけど、捨てる」

これはネガティブだ。

「もったいないから、全部食べちゃう」

これは海にとったら、ポジティブ。

でも夫、空にはネガティブらしい。

空の言い分は、「もったいないから・・・じゃなくて、美味しいから全部食べるって言う方が良いんじゃない?」と言う。

それも分かる。

もったいないから、嫌々食べているわけではないので、海にとってはネガティブじゃないのだ。

「残さないで食べることは良いことだ」という小さい頃から刷り込まれた、勝手な思いが含まれているのだろう。

 

「しょうがない」

この言葉は、諦めの意味で使っている訳ではない。

今の現状は「しょうがない」だけど、この先・・・こうしよう、ああしよう・・・と続きがある。

空にはその先の海の思いはわからないので、諦めの言葉に聞こえるらしい。

 

二人であれこれ話をしたら、海は「もったいないから・・・」「しょうがない、だけど・・・」と発した言葉の後の行動も含めて使っている。

受け取り側の空は、言葉だけを取ってネガティブと感じる。

 

こういうほんの些細な違いで、ミスコミュニケーションが生まれるのだろう。

「そういう意味で言っているんじゃないんだけどなぁ」

自分が伝えたいことがなかなか相手に伝わらないことは多々ある。

親切で言っていることも、真逆に取られることもある。

 

私たち夫婦は、性格も育った環境も真逆なので、出会った頃はお互いが理解できずに喧嘩ばかりしていた。

今ではこんな細かい言葉のニュアンスの事まで話し合えるようになっている。

お互いの理解が深まり、今ではまったく喧嘩をしなくなった。

海はアメリカの短大に通っていた時、ホテル・レストランマネージメントを専攻していたので、コミュニケーションのクラスが必須だった。

こればっかりは、勉強をしても上手になるとは限らない。

とにかく納得がいくまで話し合うのが一番である。

言葉は難しい・・・