小さな幸せの感じ方

今までどんな時に幸せを感じていたかというと・・・

バーやレストランで美味しいものを食べ、お酒を飲んでいる時だった。

長い間お客さんを喜ばす飲食業に携わっていたので、自分の喜びも同じところに求めていたような気がする。

だから気持ちの良いサービスを受けると、心から幸せを感じていた。

 

新型コロナのパンデミックから1年、外食はまったくしていない。

100%自炊生活。

最近は「加工品を食べない」と決め、すべて手作りをしている。

そして最近は農場の仕事も全開でやっているので、家でのんびりとする時間が少なくなった。

忙しければ、忙しいほど時間を有効に使おうと張り切ってしまう。

久しぶりに定時の午後3時に上がれそうだった。

「今日、ひさしぶりに飲む?」

夫の空にメッセージを送った。

空は、月、火、水、休み。

海は、土、日、休み。

だから飲むのは平日だ。

帰りに赤ワインとクリームチーズとクラッカー(加工品だ〜)を買って帰った。

空は大人の飲み方、嗜む程度。

海は飲みだすと止まらなくなる、やんちゃな飲み方。

前回、ワインをほぼ1本飲んでしまいちょっと二日酔いになった。

日本にいた時は毎晩浴びるほど飲んでいたので、ワイン1本で二日酔いになるなんて可愛くなったものだ。

この日はグラス2杯半で止めた。

やれば出来る大人飲み。

ほろ酔い気分で次の日の食事の準備と、オートミールクッキーを焼いた。

「何か手伝おうか?」

オートミールクッキーの成形を空に頼んだ。

私がキッチンでお料理をして、空がリビングでクッキー作りのお手伝い。

「こんな時間がすごく幸せ〜!!」

とっても小さなことだが、ものすごく幸せを感じた。

レストランやバーに行くよりも、一緒に映画を観るよりも、一緒にドライブに出かけるよりも、幸せだと感じた。

特別なことをしなくても、日常に感じるこんな幸せが本当の幸せなような気がする。