40代最後の年2022。やっと自分の最終未来図が固まった。
今までも、やりたいことをやってこられたとてもラッキーな人生だった。
20代前半で飲食店を持ち、30代半ばでアメリカに語学留学から短大を卒業し、40代で農業に転職。
もちろん全てが思い通りに順調で、簡単に生きてきたわけではない。
常に綱渡り、ジェットコースターのような浮き沈みの激しい刺激的な人生だった。
そして2019年からコロナのパンデミックが世界中に広がり、世の中が大きく変わろうとしている今、何度も自分に問いただしてきた。
「これからどうやって生きていきたいの?」
やりたいことはたくさんあるが無謀で勢いがあった若い頃と違い、やりたいことと出来ることの違いが分かるようになってきた。
そして結婚をしている今は、自分だけの人生ではない。
何度も家族会議を開き、これからのことを話し合ってきた。
夫・空は論理的な人間、海はとても感覚的だ。
海が感覚で捉えていることを言葉で伝えようとするととても大変だ。というか、ほとんど伝えられない。
いつも海の未来図は夢物語みたいになってしまう。
それが最近ではたくさんの感覚を共有できるようになっている気がする。
今までは2本の人生の道を手を繋いで平行に歩いていた。
手を離したら別々の道だが、必死に手を離さないように頑張ってきたような感覚だ。
今はその2本の道が合流して1本の大きな道になり、一緒に歩き出している。
だから手なんて繋がなくても大丈夫。
お互いに今までよりも自由に、でも同じ道をスキップをしながら歩んでいる。
足並み揃えて歩かなくても、どちらかが先に進めばどちらかが待っていればいいし、どちらかが寄り道をしたら、その新しい情報(体験)を聞くことを楽しみに待っていればいい。
同じ道を歩いているから、迷わず安心して一緒にゴールを目指していけば良い。
どんなゴールにたどり着けるのか?ワクワクしながら楽しんで歩いている。
とっても心地良い感覚だ。
アラフィフ夫婦の未来図は、自然と共存、共有、共感して生きていくということに辿り着いた。
自分たちも自然の中の一部として、もっと人間として自然に近い生活をしていく。
まず最初の目標は、週2日か3日間だけ生活に必要な最低限のお金のために働くという生活。
どうしてもお金は必要だが、お金のために生きていくのではなく、生きていくためだけのお金のために労働をする。
究極の生活はお金を稼ぐ労働ではなく、生活まるごとが生きていくための仕事として、体を動かしながら楽しんで生きていくことだ。
生きていくこと=(イコール)仕事=楽しみ=幸せ
そのためにも自給自足に近づけるために野菜を作り、毎日の食生活に必要な大豆も栽培したいと思っている。
畑は自然農法で、土を健康に元気にしてあげながら栽培できたら最高だ。
今も味噌と納豆は手作りしているが、豆腐と醤油も作れたらいいな〜なんて夢を見ている。
夫婦共々大好きな動物との暮らし、犬や猫そして卵を産んでくれる鶏を飼いたい。
海は農作業をしながら、ローカルの人たちに料理を提供しながら生活をしたいと考えている。
空のやりたい具体的なことはわからないが、今、古代小麦を使ってパン作りを始めた。
自然農法では大豆と小麦を輪作すると良いらしい。
自分たちで栽培した古代小麦でパンが作れたら、それもまた最高だ!!
会社勤めをしていた時の空の家事はお手伝い程度だったが、今は楽しんでやってくれている。
空もやりたいことがたくさんある人なので、家事やパン作りの合間に自分のやりたいことをやれる今の生活を続けていきたいと思ってくれているようだ。
空と海のこれからの課題は、どうやって生活費を稼いでいくかだ。
今海が働いている農場で生活費を稼ぐには、長時間働かないと無理である。
畑仕事はできるが、自分が作りたい野菜を作れるわけではないのでちょっと理想の生活とは違うし、ましてや動物たちとの暮らしが出来るだけ稼ぐのは休みなしで働かないと無理だ。
毎日のように家族会議を開いているその時、運命的な出来事が起こった。
私たちの夢物語のような生活が現実となるキーパーソンが現れたのだ。
現れたというか、近くにいた。
お互いに同じような波動を出していたのだが、その波動をキャッチできなかった。
そして事が動き出す・・・