先日面白い動画の対談を観た。
10年ほど前に「ポジティブの教科書」を出した武田双雲が、今度は「ネガティブの教科書」という本を出すことになり、ネガティブについて研究したらしい。
その結果、脳はどうやらポジティブにはできていないということがわかったということ。
動物を含めて人間も、生き残り子孫を残すために命を繋いできた。
それに必要なのは、常に危険を察知できるようなネガティブな脳。
平和な今だから「幸せ」ということを考えられるが、生き残る時に必死なときは「幸せ」など考える暇も余裕もない。
だから人が何かを考える時には、必ずネガティブな思考になるのは当たり前だという。
長年をかけて、そういう脳の仕組みが出来上がったのだからしょうがない。
とても理に適った考え方だと思った。
そして実際に「考える」時は、悪いことばかりが頭に浮かぶということを体感。
意識をしないと感じられないが、このことを聞いてから自分の「考え」に意識を向けてみた。
すると双雲が言っていたことは本当だった。
「海、今日は俺がお店の準備をするから、今日は外の作業をしてもらえるかな?」
働いている農場にグロッサリーストアがあり、週末の金曜日と土曜日だけオープンする。
いつも金曜日にお店の準備をするのは海の仕事だ。
ボスのマットから言われてから海の頭の中は
「先週、何かしくじったかな?」
と、ネガティブなことばかり考えていた。
考えれば、考えるほど不安になったり、「なんでだろう?」と余計なことばかり考えていることに気がついた。
双雲が言っていたように、考えることをやめて「感覚」に意識を向けるようにした。
「太陽が気持ちいい」「風が吹いてる」「鳥がこんなにも鳴いている」
すると不安な気持ちはすぐになくなった。
お店の準備が終わったマットが「ランチを食べ終わってから、お店番よろしく」と言ってきた。
お店に行くと、値段が変わっていた。
仕入れている品物がどんどん値上がり、それでも今まで通りの値段で売っていたいたので、伝票をチェックして値段の付け替えをしていたみたいだ。
その仕事はもちろん海の仕事ではなく、マットしか出来ない仕事だ。
「あれこれ考えるのをやめてよかった」
これが結論。
もともとあまり深く考えるタイプではないので「ネガティブなことを考えている」という感覚はなかったが、実際に意識を「考え」に向けてみたら、完全にネガティブなことを考えていた。
ネガティブな考えをすぐに忘れられるという特技のおかげで、悩むことなく過ごせていたのだと思う。
でも実際には、「考える」=「ネガティブなこと」は正解だった。
そしてまた「幸せ」とは、感じることであるということもわかった。
幸せ探しをしてもみつからないのは、「幸せ」なんていう物体はどこにもないからだ。
自分の気持ちの良い空間に身を置き、もしくは今いる場所で少しでも気持ちが良いと思えることを見つけて、感じればいいのだ。
とっても大切なことを教わった。
いつでも幸せになれるのだ。自分次第で!!