嬉しい!!まさかの副業???

お金はエネルギー

最近はやっとこんなことに気づけ、思えるようになった。

 

アメリカの大都会から片田舎に引っ越しをしてきた時に一番思っていたことは「お金に振り回されない生き方をする」ということだった。

そうは言ってもお金がなくては生きては行けず、日本に出稼ぎに帰ったりして何とか生き延びてきた。

田舎暮らしを始めて7年経ってやっと、お金に振り回されずに生きられるようになった。

お金持ちになったわけではない。というよりも、今までで一番収入の少ない生活をしている。

ちなみに今月は赤字になってしまった。

「お金に振り回せれない生き方」とは「お金に対しての執着がなくなる生き方」

お金の執着がなくなると不安が消える→喧嘩がなくなる。

喧嘩のほとんどは、不安感からくることも気がついた。

相手に対して不満や文句などが出たっときにちょっとだけ「なんでこんなにイライラするんだろう?」と自分に聞いてみると、不安感が湧き上がってくる。

アラフィフ夫婦は今までで一番収入が少ない暮らしをしているが、毎日が笑顔で幸せだ。

二人ともお金の執着から解放された。

執着は消えても生きていくにはお金がかかる。来月からの目標は、何とか赤字を脱却することだ。

収入が減ったのに物価が上がり、どうやって赤字を出さないようにしていこうか?と考えていたら・・・

 

「海、このクッキーいくらで売ってくれる?」

同僚のメキシカンのアナイが、海が毎日ランチで食べているクッキーを欲しいと言ってくれた。

いつも手作りランチを持ってくるアナイはお母さんのようで、余分に作ってみんなに配る。

サルバドール出身のラケルも、いろいろ作って持ってきてくれる。

1日1食半の海のランチは、林檎と手作りクッキー3枚だ。

クッキーはオートミールとカボチャのタネがメインで、バターもメープルシロップも入っているので、3枚食べるとかなりお腹に溜まる。

パワークッキーと呼んでいる。

甘味も少ないし、勝手に他の人は好きじゃないと思っていたが、お返しするものがないのでクッキーをあげた。

すると思わぬ好反応!!

「美味しいよ。このクッキー。私買いたい!」

もちろん添加物も入っていないし、毎日食べるものなので食材にはこだわっているから、スーパーで売っているクッキーのような値段では売れない。

「1枚$1になっちゃうよ」

「じゃあ、今度の金曜日に15枚作ってきて」

するとラケルまで、「私も15枚」

えーーーーーという感じだった。

木曜日のランチはボスのマットがデリバリーに行って居ないので、みんなでランチを食べることが多い。

アミーゴのミゲルも一緒に、タマレとケサディーヤのランチ。

いつもクッキーを3枚持っていくので、ミゲルにもあげようと思ったら断られた。

「海のクッキーは美味しいよ。私は今度の金曜日に15枚注文したんだ」

「じゃあ、俺にも14枚作ってきてくれ」

食べたことがないミゲルまで買ってくれることになった。

合計44枚、$44のご注文だ。

 

パワークッキーは、今は夫の空が作ってくれている。

海が作っていた時は、天板にスプーンで生地を広げていただけだったので見た目は悪かったが、空は型を使って見た目が綺麗なクッキーだ。

しかも目分量の海と違い、きちんと材料を計って毎回同じ味にしてくれているので、コスト計算も簡単に出来た。

「今度の金曜日に44枚のクッキーを焼いてくれるかな?」

「え?売るの?」

空はいつもよりも心を込めて焼いてくれたので、より美味しいクッキーになった気がする。

 

お金はエネルギー

この心がこもったクッキーのエネルギーが相手に伝わり、お金というエネルギーに変わって戻ってきてくれる。

こうやって循環していくことが、はっきりと分かった。

 

ラッピングは海、そして名刺大のカードにメッセージと材料を書いて入れた。

思っていたよりも商品っぽく見えるので、元同僚の日本人Mさんに写真を送ってみた。

「こんなことを始めました」

するとMさんまで、「私も欲しいのですが、いくらですか?」

 

金曜日は農場の敷地内にあるストアのオープンの日。

マットの奥さんのステファニーが切り盛りをしている。

「海から買ったこのクッキー、美味しいよ」

アナイはステファニーにも宣伝をしてくれている。

一度食べたことがあるステファニーは

「海、私も買うから作ってきて。職場にも持って行って売るから、準備ができたらいつでも言ってね」

ステファニーは普段は大学で事務の仕事をしている。

 

家に帰ってFBをチェックすると、アナイが写真と共に投稿して、またもや宣伝してくれている。

もしかしたらクッキーが赤字解消になってくれるかも・・・・

お金の循環はエネルギーの循環だと気がついた途端、こんな流れになっていった。